今回私がおすすめするのは、一穂ミチ著の『スモールワールズ』です。一穂ミチ氏はもともとBL(ボーイズラブ)の小説を多く出してきました。BL小説家ならではだと感じるのが、心理描写や情景描写の細やかさ。それが一番生きていると感じたのが『スモールワールズ』の4話目の「花うた」という物語です。文章を引用しながら解説していきますので、ぜひ最後までチェックしてみてください!また、話題のヒット作『みいちゃんと山田さん』にも紐づけて解説していきます。 「花うた」ってどんな話? 『スモールワールズ』は、6つの短編集が詰まっています。そのなかでも「花うた」は他の物語と違って往復書簡形式で書かれた作品です。主人公・深…