今更『花束みたいな恋をした』を観た。 麦くんと絹ちゃん。二人とも文学が好きで、芸術が好きで、服の趣味も合って。いっぱい写真を撮って、思い出作って、笑って、エッチして、ノリで駅徒歩30分の物件に2人で住んで。 それでも、環境の変化とか、現実的な問題とかから2人は少しずつ少しずつ変わっていって、それがいつの間にか修復不可能な大きな溝になる。 「絹ちゃんとずっと一緒にいたい麦くん」と、「麦くんと出会った頃の日々がずっと続いて欲しい絹ちゃん」。 2人の願いは似ていて、でも違った。願いを叶えるための行動が、いつしかお互いにとって受け入れがたいものになっていく。どっちが悪いとかでも無くて、最初は確かにお互…