川村学園女子大学教授。千葉大学名誉教授。美術史家。1935年生まれ、2007年没。 東京に生まれる。東京芸術大学美術学部芸術学科専攻科修了。 1962年から1964年まで、イタリア政府給費留学生としてローマに滞在。 ローマ滞在中に知ったイコノロジー(図像解釈学)という方法論を、日本のアカデミズムで定着させた功績は大きい。 「イメージ・アンド・ジェンダー」研究会の中心的メンバー。 大塚国際美術館のルネサンス絵画選定委員も務めた。 川村学園大学副学長の川端香男里は実兄。
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2017年10月18日 若桑みどりによると、蛇は大地母神の親しいアトリビュート(絵画や彫刻などで、神あるいは人物の役目・資格などを表すシンボル)だった。この蛇が中世ヨーロッパでよみがえる。アダムとエヴァを原罪へ導いた蛇が、女として描かれることによってである。 蛇がイシスをはじめとする太古の母神の付属物であったことはすでに述べたとおりである。この独特の図像によって、蛇と女の結びつきが太古の女(神)から、新しい時代(ユダヤ・キリスト教の)の女へと受け渡されていることがはっきりする。(中略)中世末ではランブール兄弟による「ベリー公のいとも豪華なる祈祷書」(1415年頃、コンデ美術館)にも、ボスの「乾…
2017年10月15日 ヒューホ・ファン・デル・フース作《ポルティナリの祭壇画》(部分)1475-80年、フィレンツェ、 ウフィツィ美術館 若桑みどり(西洋美術史・表象文化史・ジェンダー史・ジェンダー 文化論)によると、ファン・デル・フース描くところの聖母子は、大地母神と穀霊を表わしているということだ。 アルプス以北の画家たちがイエス誕生の画面に描く藁や麦には、聖母に擬された豊饒女神への供物の名残がある。ヒューホ・ファン・デル・フースの描いた「ポルティナーリの祭壇画」の画面下端のイエスの裸の体の下の藁がその一例である。(若桑みどり『象徴としての女性像』75ページ) イエスの死と再生は穀霊の死と…
横浜の雪はいったん止んだのち、夜になり再び降り始めた。昼間は乾燥のためにすぐに昇華し、夜にはすぐに融けている。 先ほどまで「絵画を読む イコノロジー入門」(若桑みどり、ちくま学芸文庫)に目をしてしていた。いつの間にか最終ページまでたどり着いていた。 最後の第12章「ピーテル・ブリューゲル「バベルの塔」~文明への警告」で著者は、「バベルの塔がその巨大さにもかかわらず、奇妙に歪んでいることに注目したい」と述べている。実は私もこのことが気になって仕方がなかったのだが、どの解説書にもそのことが記載されていないのが不満であった。 そして細部に目を向け、描かれている人々について「労働者の視点、蟻の視線にな…
本日から「絵画を読む イコロジー入門」(若桑みどり、ちくま学芸文庫)を読み始めた。若桑みどりの著書を読んだ記憶はないものの、本の表題や目次の内容はどこかで見た記憶がある。 私にとってはとても読みやすい文章である。それがすでに読んだという記憶につながっているのかもしれない。あるいは、この書物のもとは1992年のNHK人間大学のテクストであることから、放映は見ていなくともテクストを購入したかもしれない。 イコロジーの入門書的な内容だが、もう一度思い出すにはいい機会である。本日は30頁ほどを読んだ。 本日も午前中は、パソコンと睨めっこ。午後から一服するために喫茶店へ。2時間半ほどの外出。そのうち1時…
最近はアニメ批評のネタになりそうな本をいろいろと読んでいた。いつも通り4冊紹介するよ。 氷川竜介『空想映像文化論 怪獣ブームから『宇宙戦艦ヤマト』へ』 アニメ・特撮研究の第一人者である氷川竜介先生の新しい本。 昔は「アニメ」という言葉がなくて特撮と合わせて「テレビまんが」と総称されていたのは聴いたことがあったが、そのテレビまんがに焦点を当てた本である。氷川先生は現代のアニメや特撮と合わせて、タイトルのように「空想映像文化」という言葉も作っている。 氷川先生は現代のようなアニメと特撮の分断を嘆いており、特にアニメ史を研究する際に特撮との相互の影響関係が忘れられていることを批判している。本書は、ま…
古書店で見つけてさっそく読んだ。タイトルからビートルズ関連と思いきや、著者は若桑みどりさん。「クワトロ・ラガッツィ」は積読のままだったなあ、と思いつつ、いずれは「マニエリズム芸術論」あたりにも手を出しておきたいので、エッセイで人となりを知るのもよかろうと購入。購入時は700円は高いと思ったが、読んでみたら十分に元はとれた気がしている。 レット・イット・ビー 作者:若桑 みどり 主婦の友社 Amazon 「音楽広場」「サントリー・クォータリー」や新聞などに寄稿したものを集めた本。1988年刊行なので、子連れ出勤で話題になった「アグネス論争」に触れた文章もあった。今なら、育児休暇などの法整備もされ…
3連休中に国富町の法華岳公園に行きました。 グラススキーができる施設がありますが今はやっていない。 宮崎平野が見下ろせます。 公園に釈迦岳という830メートルの山への登山口があり、けっこう車が停まっていました。かなりの人が釈迦岳に登ってるんでしょう。いつかワタクシも登ってみたいです。 この一番高いのが釈迦だけらしい。 法華岳・釈迦岳と仏様系の名前ですが、 718年(養老2)に釈迦岳(830m)の山頂にひとりの高僧が御堂を建て、薬師如来像を安置し、金峰山長喜院と呼んだのが始まりといわれています。806年(大同1)に唐から帰朝した最澄が九州の霊山を巡礼中、同地に立ち寄り、水に乏しく狭いことから法華…