今年は米国の4年に一度の大統領選挙の年だ。通常お祭り騒ぎが年初から、スーパーチューズデーで中間盛り上がりをし、11月の本選挙に向けて広がっていく。しかし、今回は両党とも候補者が決定的になり、当面話題がない。だから人気があるとはいえ、政治家でも巨額支援者でもない歌手の言葉が、大きなニュースとなって飛び交う。要するにニュース涸れなのだ。 今回の話題は、トランプ候補が「TikTok禁止法案に反対」というもの(*1)。動画共有サイトTikTokについては、FBI長官が「安全保障上の懸念がある」と証言して、超党派で禁止法案がまとまりつつあった。膨大な米国国内の動画がUPされ、その付属データ(場所や投稿者…