『英雄の生涯』(Ein Heldenleben)
リヒャルト・シュトラウスが作曲した交響詩。作品番号40 1899年、フランクフルトで初演。 高度な演奏技術を要し、オーケストラの合奏能力が試される作品である。 ヘルベルト・フォン・カラヤンが好んで演奏した。 amazon:Ein Heldenleben amazon:英雄の生涯
R.シュトラウス:英雄の生涯*交響詩 [DVD]
アンドリス・ネルソンス指揮によるウィーン・フィルの2024年来日公演に行ってきました。今回は日程の関係で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番と『英雄の生涯』のプログラムだけいを鑑賞することになりました。 残念ながら今回は周りの客運が悪く、左側の高齢男性は指揮をするかのように手を動かしたり拍子に合わせて膝を手のひらで叩いて音を立て(流石に『英雄の生涯』の指揮はできなかったようですが)、右のご婦人は途中でプログラムを派手に落とし、後ろの男性が背もたれを蹴ったり。さらに左後ろのサラリーマンは拍手中にスマホで写真を撮ってました。 そんな状況にもめげず、ウイーン・フィルらしいふくよかでホッとする音楽に浸…
『16:32 怒りを遅くする者は勇士にまさり、自分の霊を治める者は町を攻め取る者にまさる。 箴言16:32新改訳2017』 難攻不落と言われる城を攻め落とししたら、英雄になれるでしょう。 でも、それよりも大切な事を、この箴言は、伝えようとしています。 それは、怒りをコントロールする勇気です。 人生で、怒りの扱い方は、大切なテーマです。 そもそも、怒りは二次感情で、その前に、不安や心配などの要素があるからです。 それらが、うまく消化できないと、怒りの導火線に火がついてしまうのです。 怒りは大きなエネルギーの源泉です。そのエネルギーを有効活用するため大切な事です。 怒りを放置しておくと、心が占領さ…
リヒャルト・シュトラウス リヒャルト・シュトラウスの音楽が好きです。 昨秋、ヘンリック・ホッホシルト氏(ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンマスで、パシフィック・フィルハーモニア東京の特別主席コンマス)がプロデュースした室内楽演奏会で、晦渋な『メタモルフォーゼン』(七重奏版)を楽しんだほか、ここ2年くらい、何度か演奏、上演されたアルプス交響曲と楽劇『サロメ』を都度聴きに行ってます。 サロメではジョナサン・ノット/東京交響楽団によるコンサート形式上演が素晴らしく、昨年の『エレクトラ』は都合で行けなかったのですが、当日の予定が微妙ながら今年予定されている『ばらの騎士』には是非行きたい。 叙…
先週のウィーンフィルに続き、こんどはベルリンフィルを鑑賞。なんと贅沢なことでしょう。 指揮はロシア人のキリル・ペトレンコで、曲目にはリヒャルト・シュトラウスの交響詩が入ってて、なんだかウィーンフィルと被ってるような……。それともコラボ企画か? ペトレンコを生で聞くのは初めてですが、ロシアのオムスク生まれ。ロシア中南部の都市で、いわゆるシベリアにあり、南側はカザフスタンです。父親はウクライナのリヴィウ出身とのこと。 レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』 Op.40 公演情報 レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ 以前から退屈な曲だと…
www.sso.or.jp 2022年度の初回となるKitaraでの札響定期は、当初予定から演目と指揮者はそのままに、協奏曲のソリストのみ出演者の交代がありました。前の週に開催された川瀬賢太郎さん指揮のhitaruシリーズ定期が大変素晴らしかったため、川瀬さんの師匠の広上淳一さん指揮による今回の公演を私はとても楽しみにしていました。 また2022年度は、「オンラインロビーコンサート」に代わり「オンラインプレトーク」が配信されるとのことです。初回はコンサートマスターお二方(会田莉凡さん、田島高宏さん)がご出演。以下のリンク先から動画視聴できます。 www.sso.or.jp 札幌交響楽団 第64…
『英雄とは、自分のできることをした人だ。一方凡人は、自分のできることをせず、できもしないことをしようとする人だ。 ロマン・ロラン』 自分の時間は限られています。 一日24時間、1年で8760時間、10年で87600時間、50年で438000時間。 誰でも、同じです。 でも、自分の前には、やらなければならないコトが積み上がっていきます。 一方、興味があるコトに熱中していると、あっという間に時間だけが過ぎていきます。 まさに、「光陰矢のごとし」です。 最近は、高速インターネットの普及で動画サイトが両手を広げて大歓迎してくれる時代ですから、何時間あっても足らないと感じる人も多いでしょうね。 動画サイ…
The Impress of Personality in Unwritten Music Percy Grainger 口承音楽の持つ、魅力や個性の特徴について パーシー・グレンジャー著 The Musical Quarterly, Vol. 1, No. 3 (Jul., 1915), pp. 416-435 (22 pages) The Musical Quarterly(季刊誌「音楽」)1915年7月号掲載寄稿 https://www.jstor.org/stable/738152 Contribution from Oxford University Press 本拙訳の原書(PDF…
嬉しいことに満員御礼!「ふるさと絵屛風セミナー」 2024年12月21日、松崎町の福祉施設「十字の園」の方や、地域福祉を専門としている静岡大学の内山先生を中心とした2030松崎プロジェクトの高齢者チームと、三余塾チームが「ふるさと絵屛風セミナー」を開催しました。また、翌日22日は講演者としてお招きした方とともに松崎町(岩科)でフィールドワークをおこないました。その時の模様を内山先生からお知らせいたします。 松崎町で実施している2030松崎プロジェクトではいくつかのチームが活動を行っています。私は高齢者に関するチームで活動をしていますが、2023年度に「松崎ふるさと絵屏風研究会」を立ち上げ、十字…
マーラーを室内楽的編成のためにアレンジしようというのは、きわめて反マーラー的であると同時に、マーラーの精神にかなう試みでもあるようにも思う。なるほど、たしかに、シェーンベルクたちの私的演奏協会のためにエルヴィン・シュタインが編曲した4番(1921)——リノス・アンサンブルによる録音が20年くらい前に日本でも話題になった——のような試みはあった。けれども、かならずしも全編をとおして室内楽的とはいえない他の楽曲を室内楽的オーケストラのために編曲しようという近年の試み——クラウス・シモン(Klaus Simon)の12345679番、ミシェル・カステレッティ(Michelle Castelletti…
こんにちは~ 今回は2024夏アニメ総まとめとして、ランキング形式で26位から順に感想を軽く語っていこうと思います(いつも通りめちゃくちゃ遅いですが)。 10月~11月の時期は謎に毎年とても忙しく、気づいたら12月になっていました。sry ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ちなみに、このランキングというのは一話ごとに評価(点数的なもの)をつけていて、それを最終的に計算して表したものとなっています。 なんとなくで比べるとどうしても好きなアニメほど上にいきがちになるのと、しっかり一話一話で判断した方が自分的にも納得いく順位になると思っているので、このような…
7:00-10:00 MORNING SPRITE (秋田美幸) Yucca / 「第九」・歓喜の歌~ベートーベン~ Four Seasons / December, 1963 (Oh, What A Night) Pentatonix / Winter Wonderland/Don't Worry Be Happy Kate Bush / December Will Be Magic Again Dual Dream / Winter Kiss UA / まっかな秋 エルンスト・ヘフリガー / 紅葉 高橋真梨子 / 色づく街 小沢健二 / いちょう並木のセレナーデ Britney Spear…
子どもの頃、ヴァイオリンという楽器自体にさほど熱意がなかった、と書きましたが、ひとつ断っておくと、オケと室内楽はまったく別でした。 毎週日曜のジュニアオケで友達と合奏すること、毎春の室内楽セミナーで先生や仲間と弾くこと、それ関連の夏合宿だったり、打ち上げだったり、裏方の仕事だったり、それは大好きでした。 音楽は確かに好きな子供でした。音楽を通じて人が集まることが好きだったのかな。 長原幸太先生に憧れ、大阪フィルの演奏会には何度も足を運びました。先生がソロを弾く「英雄の生涯」は悶絶するほどかっこよかった。 いろんなCDを聴きあさり、それこそ、学生音コンのパンフレットで「好きな曲」を書く欄には「ブ…
こんにちは〜菊地です。 11月はたくさんの色々な出来事がありました。 人生2度目のウィーンフィルを聴きに浜松へ行きました〜!ブロンフマンも初拝聴…!!(ひとり旅)繊細なppの音色が凄く、、(アンコールはシューベルトだった!) Rシュトラウスの英雄の生涯は超圧巻の演奏でした…!!! それからは先日は亡き父の誕生日に墓参りに行ってきました… 父は何の前触れもなく突然急死してしまったので、私にとっては大きく人生観が変わりました。 とにかく自分の人生をどんな風に生きようか?ということを深く考えるようになりましたね… (あら病んでるwww?) 何か煮詰まったときは、今の自分、人生の最後にどんな風に思うか…
【日時】2024.11.13.(水)19:00~ 【会場】サントリーホール 【管弦楽】ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 【指揮】アンドリス・ネルソンス <Profile> ボストン交響楽団の音楽監督、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターとして、両楽団間の先駆的な連携のリーダーシップを発揮し、今日の国際的な音楽舞台で最も著名で革新的な指揮者として位置付けられている。ボストン響とは、ショスタコーヴィチ交響曲全曲と『ムツェンスク郡のマクベス夫人』の録音プロジェクトを行い、4つのグラミー賞を獲得している。ラトヴィア国立オペラ管弦楽団のトランペット奏者としてキャリアをスタート。その…
先週の夜はバロック音楽とブルックナーを満喫しておりました。記事を読んで下さった皆さん、ありがとうございます。 さて、かなり前にブルックナーの8番ついて綴った記事があります。その中で、この8番の交響曲が健康のバローメーターになっていると説明させていただきました(簡単に言うと、音楽を流した直後から、音がバラバラに聴こえたり、耳障りな響きとして聴こえてくる日は何が悪いかは分からないのですが、なんだか調子が悪いんです)。なので、先週のルイージ&N響の演奏を聴いてワクワクしたので、先週の体調は良かったということですね。 実は、ベートーヴェンの交響曲第4番もこれと同じ傾向にあると、最近気が付きました。4番…
川崎駅直結のミューザ川崎シンフォニーホールでアマデウス・ソサイエティー管弦楽団の演奏会。レベルの高い市民参加のオーケストラ。 このホールはステージを囲む形で座席が設計された「ヴィンヤード形式」の、音響効果の高い設計だった。総座席数は1997。 指揮は松川智哉。30代の若手指揮者の注目株。確実な技術と情感豊かな表現が特徴とされる。市民交響楽団のメンバーをよく盛り上げた姿が印象的だった。 曲目はリヒャルト・シュトラウス(1864-1949年)の交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」と交響詩「死と変容」。壮大でドラマチックな音楽だった。ブラームス、マーラー、ショパンらに影響を与え、ドイツ…
【AMU】==【AmazonMusicUnlimited】 【SPD】==【SpotifyDownloads】「タマスダレ」ってのか!^:^!☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ソース元:【ラジオ・スイス・クラシック(Radio Swiss Classic)】 放送日:2024年09月13日 14:25~(現地時間) オンエア曲:「Andante con moto From Serenade For 2 Oboes, 2 Clarinets, 2 Bassoons, Double Bassoon, 3 Horns, Cello And Double Bass…
エッセー田舎のネズミと都会のネズミ 夏休みになると、都会人の多くが自然と交わるために旅をする。都市という文明社会の一歯車として回り続けていると次第に歪が生じ、そのかなめで回る心が疲れたとき、人は遠い昔の母体であった自然に包まれたいと願うようになる。それは一方向に回り続けていた歯車を逆に回転させて調整する大切な息抜き作業だ。森は祖先が暮らした生活の場で、海はそのさらに昔の祖先が鰓呼吸をしていた生活の場だった。だから赤ん坊はいまだに尾を引いて、子宮という小さな海から生を授かるのだ。 一年のうちの数日でも灰色のジャングルから逃れて、森の緑に包まれたり、海の青と交わったりして、英気を養う。それは五感の…
Richard Strauss [1864-1949] Introduction リヒャルト・シュトラウス:交響詩「死と変容」 アンドレ:プレヴィン:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ヘルベルト・フォン・カラヤン:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 カール・ベーム:シュターツカペレ・ドレスデン カール・ベーム:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 クラウス・テンシュテット:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 ジョナサン・ノット:東京交響楽団 ロリン・マゼール:クリーヴランド管弦楽団 Introduction 今回は、リヒャルト・シュトラウス:交響詩「死と変容」(Tod und Verkläru…
模範家庭文庫のシリーズのなかにある中島孤島編『弓張月物語』については、挿絵画家の小村雪岱の記事のところで触れたが、あらためて『弓張月物語』とはどういうものかについてもここで触れておきたい。 『弓張月物語』とは、江戸時代の文化年間に刊行された曲亭馬琴/作 葛飾北斎/画『椿説(ちんせつ)弓張月』という読本をもとにした物語である。 ※読本とは、江戸時代後期に流行した長編小説のことで、中国や日本の古典的な伝承や、説話などを題材に取り、作者独自の想像を交えて書かれたもの いわゆる勧善懲悪の伝奇物語であり、『南総里見八犬伝』とならぶ曲亭馬琴の代表作である。 物語の時代背景は平安時代末期。主人公鎮西八郎為朝…