梅雨明け前からの猛暑が続く中、七夕のお茶会が開かれた。 七夕は五節句のひとつで、縁起の良い「陽数」とされる奇数が連なる 七の夕べに行われるため「七夕の節句」という。 また、笹を用いて行事をすることから、別名「笹の節句」とも。 奈良時代に中国の行事、乞巧奠が伝わると、貴族は庭に祭壇を設けて 供物を供え、梶の葉に和歌を綴ったり、七本の針に五色の糸を通して 裁縫の上達を祈ったり、角盥にはった水に星を映して眺める「星映し」 などを行うようになった。 また、里芋の葉を天帝の水を授かる傘ととらえ、里芋の葉に溜まった 夜露で墨をすって文字を書くと、願いが叶うとされている。 「乞巧奠」が七夕の節供に変化してい…