ヘンデルの代表作のひとつ、合奏協奏曲作品6を聴いています。 今回ご紹介する第2番は、全12曲中、特に私の好きな曲です。 ヘルマン・ヘッセとラジオ。そしてヘンデル。 『車輪の下』を著わした文豪ヘルマン・ヘッセ(1877-1962)の長編小説、『荒野のおおかみ』の中で、このコンチェルトが出てきますので、引用します。 幻想の中で、恋人ヘルミーネを殺してしまった主人公ハリー・ハラー。(イニシャルがヘルマン・ヘッセと同じ) そこにモーツァルトが現れ、ラジオのスイッチをつけます。(小説ですから・・・) 流れてきたのは、ヘンデルのコンチェルト・グロッソ・ヘ長調。 ハリーは、こんな鼻持ちならぬ器械で芸術を壊す…