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荻生徂徠

(読書)
おぎゅうそらい

1666〜1728年。江戸時代の儒学者。古文辞学派の祖。物徂徠とも称す。

医者の子として生まれるも、父が上総に追放、青年時代は苦学した。ニート状態で読書ばかりしていたために、食べるものが無くなり、豆腐屋からおからをもらって食いつないだ話が弟子の記録に残っており、後世、落語「徂徠豆腐」で脚色された。

当時の思想潮流は朱子学および陽明学であった。徂徠はそれに反対し、古文辞学を唱えた。30歳にして柳沢吉保に抜擢され、幕政にも影響を与えるが、吉保失脚後は藩邸を出て、江戸日本橋茅場町に「蘐園」〔ケンエン〕という私塾を開いた。そして伊藤仁斎の古学の方法では手ぬるいとして、この塾を実証的に古代中国語オンリーの生活圏とした。また厳密なフッサールのような文献検めの手法でもって「古文辞学」を発展させた。あるいは「先王の道」を理想とした、古い形での「経世済民の学」を唱えた。

弟子が吉原に大挙して通うなどしたために、朱子学者からは批判を受けたが、逆に江戸っ子たちには支持された。「梅の香や隣は荻生惣右衛門」なる松尾芭蕉の俳句も残る。

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