映画「女が階段を上(あが)る時」(1960)を見る。成瀨己喜男監督の代表作の1本で、脚本は菊島隆三、音楽は黛敏郎、主演は高峰秀子で衣装も担当。 Wikiによると、あらすじは「女が階段を上る時、それは女が銀座の夜に花開く時…銀座のバーの雇われマダム、圭子を巡って今宵も男と女の情が入り乱れる。」この映画は、1960年当時の、銀座の夜の世界とそこに働く女たちの生態を活写している。 主人公のバーのママを演じる高峰秀子のナレーションとともに物語が進むが、銀座で生き抜く女のしたたかさと弱さなどのあらゆる感情が細やかに描かれる。 タイトルが意味ありげだが、映画の冒頭で「ビジネスガール(現在のOL)が帰るころ…