郵便物の形態の一つ。
狭義では、日本郵便等が取扱う「はがき」(郵便葉書)をさし、14.8cm×10.0cm程度の長方形*1の厚紙に通信文を記し、封筒に入れずそのまま郵送するもの。郵便法においては第二種郵便物である。
平仮名や片仮名で「はがき」「ハガキ」と書かれることが多い。
はがき 14.8cm×10.0cm に近い用紙サイズがA6サイズである。
日本郵便株式会社が発行する葉書のことを、旧郵政省時代から慣例的に「官製葉書(官製はがき)」という。郵政民営化によって「官」ではなくなるということから、新たな名称として日本郵政公社時代に「郵政はがき」という名称に改称されたが、一般での名称定着には至っていない。また、公社時代には「公社製はがき」といった別称も用いられたが、こちらは定着しないまま民営化によって使われなくなってしまった。郵便局では以前から単に「はがき」として販売されている。
官製葉書の表面には郵便切手を模した料額表示が印刷されており、販売価格には郵便料金が含まれるため、別途切手を貼らずに郵送できる。官製葉書は郵便局のほか、日本郵政グループの委託を受けた小売店で購入できる。また、仕入れた官製葉書に独自に絵柄等を印刷して再販売する業者も存在する。
一方、官製葉書以外でも一定の仕様を満たした用紙であれば葉書として郵便に使うことができ、これを「私製葉書」という。私製葉書を郵送するためには、切手を貼るか、料金を別納する必要がある。
普通の葉書(通常葉書)は片道の郵便にしか使えないが、通常葉書の2枚分の大きさの紙を2つ折にした「往復葉書」も存在する。往復葉書は用紙の半分が往信用、もう半分が返信用であり、返信する場合は往信部を切り離して使う。
ビジネス書類の書き方等と共通する、一般的な郵便物の書き方の参考例を記述する。
*1:14.8cm×10.0cmは日本郵便発行の葉書のサイズ。私製葉書は長辺14.0cm以上15.4cm以下、短辺9.0cm以上10.7cm以下。内国郵便約款21条、22条。