夕刊に「死と向き合う人々」の見出しを見つけて、精読してしまった。世界の葬送というタイトルもついており、ますます興味を持った。遺灰をロケットに乗せる「宇宙葬」などの新たな潮流も書かれており、世界の様々な葬送の仕方を簡略に比べていたが、中でも関心を引いたのが、メキシコの例である。 その小見出しは、「陽気な別れ」とあり、“服装は自由で、楽器を演奏しながら埋葬することも。” などとある。この“陽気な”という言葉に、注目してしまった。メキシコの葬儀が派手な理由は、どうも[死者を祝う]という文化があるらしい。調べると、<メキシコでは死後の世界が続いていると信じられており、死者を弔うことは単なる悲しみの表現…