< ホレホレ、父殿どうよ? > 母の火葬が終わった翌々日、父はまだ元気がなかった。50代で脳の病気から左半身に障害を負ってしまった自分を、陰ながらずっと支えてくれていたのだ、仕方もないか。 指折り数えて母の他界から7日が過ぎた週末、父の様子を見に行った。49日祭壇のお供えや水も絶えることなく、キレイに整っていた。「頑張って面倒見てくれてるね。」などと声を掛けながら、線香を一本灯す。私が般若心経をあげ終えた後、少し興奮気味に父が話し始めた。 東野圭吾さんの小説を読み終えた0時過ぎ、自室のベッドで横になった。案外早く寝入ったと思っていたのだが、1時間くらいして「お父さん、お父さん」と呼ばれ目が覚め…