「天使のナイフ」で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。 1969年東京都生まれ。駒沢大学高校卒業の後、俳優を目指して劇団で役者修行をするも半年で退団、数々のアルバイトを経て旅行会社に勤務していたが、執筆に専念するため乱歩賞の締め切り一ヶ月前に退社。過去に集英社のオールマン・ヤングジャンプ原作賞に3度佳作入選しているが、小説は「天使のナイフ」が初めての作品。
天使のナイフ
年末年始の読書用に、本をまとめ買いしました。 その中の1冊、薬丸岳さんの「天使のナイフ」。 これは本当に凄い作品ですね。 有名な20年近く前に話題になった小説のようですが、私は知りませんでした。 2日前に一気読み。 そして今日、再読しました。 天使のナイフ 新装版 (講談社文庫) 作者:薬丸岳 講談社 Amazon 一つは、サスペンスと言っていいストーリーの展開です。 予想もしない展開です。 ちゃんと伏線はあるのですが、それが上手く埋め込まれています。 再読するとこれもまた楽しいですよね。 二つ目が、題材の深さです。 少年犯罪の加害者の処遇の問題や少年犯罪の被害者の視点というか解けない課題を題…
先週は、師匠のぶどう仲間さん達との飲み会や、きじまるクラブの研修・親睦会があったり、ひいては共選所でのバイトも始まったりと...、今まで畑で一人作業をしていた時とは打って変わり、人と話しまくる日々であります。 交流の幅が広がっていく感覚をひしひしと実感しております。 巨峰の収穫・出荷が始まりました。 これも巨峰。 色がキテません。 JAには出せない赤さのため業社送りになります。 草刈り中の景色。 ここのところ15時以降の雷雨が毎日のようにあります。 この前読み終わった本。 『天使のナイフ』に続き、この作者は2作品目。 連作短編で読みやすく、主人公に感情移入もできて面白かったが、泣かせよう泣かせ…
薬丸岳の『誓約』を読んだ。2015年に幻冬舎より刊行された長編ミステリー小説だ。以下の概要は幻冬舎の書籍ページより引用: 一度罪を犯したら、人はやり直すことはできないのだろうかーー。罪とは何か、償いとは何かを問いかける究極の長編ミステリー。 捨てたはずの過去から届いた一通の手紙が、封印した私の記憶を甦らせるーー。十五年前、アルバイト先の客だった落合に誘われ、レストランバーの共同経営者となった向井。信用できる相棒と築き上げた自分の城。愛する妻と娘との、つつましくも穏やかな生活。だが、一通の手紙が、かつて封印した記憶を甦らせようとしていた。「あの男たちは刑務所から出ています」。便箋には、それだけが…
薬丸さんの最新刊。いやー、重かったですねぇ・・・。400ページ超えの長編 ですが、相変わらずのリーダビリティ。いつも思うけど、薬丸さんの作品は ほんとに読む手が止められなくなってしまうんですよね~・・・。 今回の主人公は、娘を惨殺された牧師の保坂。保坂は、東京の教会で牧師を しながら、千葉の刑務所で受刑者の教誨師をしていた。近々結婚する予定だった 娘が、ある日無惨な殺され方で死体となって発見された。その後犯人は逮捕 されたが、裁判でも反省の色はなく、死刑判決が下された。娘の無念を晴らす為、 犯人のいる東京拘置所に教誨師として雇ってもらえるよう画策した保坂は、娘を 殺した残虐な犯人、石原と対峙す…
今回は薬丸岳さんの『天使のナイフ』を紹介します。 第51回江戸川乱歩賞受賞作で、薬丸岳さんのデビュー作です。 いつぞやに、ブログ「郵便局のおじさん9時40分ごろやってくる」のニードルさんにおすすめしていただき、ついに積読状態から打破しました。 ちらほら目にする作家さんで、さらにデビュー作&受賞作で、さらにさらに多読家ニードルさんのおすすめという読まずにはいられない条件目白押しです。 目次 あらすじ 感想 ※ネタバレ区域※ 最後に (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){argument…
薬丸岳 「最後の祈り」薬丸さんの新刊が出ていたので買ってみました。 主人公の男性は牧師をする傍らで受刑者の教誨師のボランティアをしていた。あるとき結婚を間近に控えた娘が殺害されてしまい、犯人である男性は娘を含め4人殺害していたため死刑判決が下る。しかし彼には罪悪感がなく、早く死刑にしろと嘯いていた。何とかして彼が死刑になる前に地獄に落としたいと考えたところ、娘を育てた女性から彼が収容されている施設の教誨師となることを提案される。彼を教誨して罪を認識し、死を恐れるように救済してから死刑にすることで娘の復讐を果たそうとする、というお話。 被害者遺族と死刑囚をテーマにした作品となります。被害者遺族は…
薬丸さん最新作。ちょうど読んでいる時に職場の昼休憩でテレビを観ていたら、 王様のブランチで本書が紹介されて、めっちゃタイムリーだなぁと思いました。 薬丸さんご自身が出演されていて、なぜ本書を書こうと思ったのか等のお話が 聞けて良かったです。実際に起きた無差別殺人事件がきっかけだったそうで。 その犯人の動機が『刑務所に入りたかった』というものだったことで、いろいろと 考えさせられて本書が生まれたようです。私もそういう動機で犯罪を犯したケース はいくつか覚えています。本当にふざけていると憤りましたっけ。 本書で取り扱っている事件も、無差別殺人事件。ヒロインの浜村明香里は、ただ その日のその時間に渋…
王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。 2023年1月14日はこちら!! ■薬丸岳:『罪の境界』 ■内容 ■著者について ■インタビュー ■ランキングで話題になった本 ■ひとこと ■薬丸岳:『罪の境界』 罪の境界 (幻冬舎単行本) 作者:薬丸岳 幻冬舎 Amazon ■内容 無差別通り魔事件の加害者と被害者。決して交わるはずのなかった人生が交錯した時、慟哭の真実が明らかになる感動長編ミステリー。「約束は守った……伝えてほしい……」それが、無差別通り魔事件の被害者となった飯山晃弘の最期の言葉だった。自らも重症を負った明香里だったが、身代わりとなって死んでしまった飯山の言葉を…
薬丸岳 「罪の境界」薬丸さんの新刊が出ていたので早速買ってみました。 主人公は通り魔事件の被害にあってしまった女性。その場に居合わせた男性がかばったために彼女は一命をとりとめたが、約束は守ったと伝えて欲しいと彼女に言い残して男性は亡くなってしまう。誰に伝えたい言葉かを探るために彼のことを知る人を探し始める。一方で雑誌ライターの男性は通り魔事件を起こした犯人のことを調べていた。母親に虐待されて学校にすら通えなかったこと、その後施設で育ったことなど自身の過去と重なる部分が多くあったために、彼を題材としたノンフィクション作品を書くことを決める、というお話。 困窮者による犯罪をテーマにした作品となりま…
こんにちは。グリンです! 今回は著者薬丸岳さんの「告解」を読んだ感想になります。 ・あらすじ ・感想 ・あらすじ 飲酒運転をし、老女を轢き逃げをし、殺してしまった大学生、籬翔太が今作の主人公。 そして被害者は法輪二三久。轢き殺されてしまった老女の夫であり、認知症が始まりつつある。 翔太が飲酒運転をしてしまったのには理由がある。 しかしその訳は裁判でも自供せず、苦しみに苛まれながらも実刑を受ける。懲役4年と10か月。 二三久は自分の姿を知られないため、裁判にも出ず、翔太の出所を待ち続ける。 なぜ?二三久は愛する妻を殺した犯人の出所を待ち続けるのか? 刑期を終えた先にどんな未来が待ち受けるのか? …
加藤健一事務所の次回公演の発売日が一昨日の日曜日だったのにすっかり忘れていて、SNSのタイムラインに流れてきた事務所の投稿で気付き、即、予約。Xって言いたくないし、旧Twitter とかいちいち書くのも面倒だから避けているんだけど、こういうとき、その恩恵に浴していることを認めざるを得ない。 午後に内科に行く予定で、そもそも前々回、人間ドックに行くように言われたのに前回はまだ行ってませんと答え、いまだに手配していないことを今日になって思い出し、12月に婦人科の健診を受けたクリニックに電話してみた。区の健診を予約しようとしても何ヶ月も先になったりするんだけど、人間ドックは扱いが別なのか、4月上旬で…
午後イチでホットヨガ。最近、一番レッスンを受けたいと思うインストラクターさんの「リンパリフレッシュヨガ」。雨のせいか人数が少なかったこともあり、レッスンが始まる前にひとりひとり、下腹あたりのマッサージをしてくれた。リンパマッサージがほぼ半分を占めるプログラムで、最初にそこをマッサージしておくとより効果が上がるんだそうな。これまでに何度も参加しているプログラムだけれど、こんなこと初めて。 身体のあちこちがマッサージでほぐれ、後半で気持ちよくストレッチをし、ごく軽いプログラムなのにたっぷり汗をかき、帰宅。 ひと息ついて、まだ空がどんよりと暗かったので、その時点ではひとまず雨がやんでいたものの、また…
手織教室に持っていく荷物をすべて準備しておいて、自転車でビューンと図書館へ。読み終えた2冊を返却し、予約の順番がやっと回ってきた「このミステリーがすごい!」対象の文庫グランプリ受賞作「レモンと殺人鬼」(くわがきあゆ)を受け取り、1冊では物足りない気がして、読み終えたばかりの「Aではない君に」と同じ薬丸岳さんの「アノニマス・コール」を借りてきた。 11時ちょっと過ぎのバスに間に合い、サイゼリヤでオニオンハンバーグのランチ。食後に早速「レモンと殺人鬼」のほうから読み始める。面白くなりそう、というところで時間切れ。 手織教室は全員出席。織り終えたマフラーをスヌードにするため、まずメビウスの輪のように…
アルパのレッスンのあとにニャンドゥティのワークショップがあるときは、先生と待ち合わせをしてランチをしてからレッスンというのが最近のパターンなんだけど、今日は変則。自宅で食事を済ませてから行くと途中でお腹が空いてしまいそうなので、早目に国立に着き、久しぶりにモスバーガーで、モスチーズバーガーとポテトとコーヒー。レジには列ができていたけれど、セルフレジはがら空きで、別の店舗でやったことがあるから素早く注文できた(とはいえ、モスバーガーのセルフレジは分かりにくい。番号札の説明が足りない)。 食後には、昨日読み終えた本と一緒に図書館で借りた薬丸岳さんの「Aではない君に」を読み始める。タイトルから想像で…
昨日に続き、二度寝をしてしまった。春眠暁を覚えず…? 仙台ではそろそろ OTTAVA と仙台フィルの復興コンサートが始まる頃だなぁ、と思いながら図書館へ。以前は多くのリスナーが集まり、コンサートのあと一泊して翌日は女川や南三陸、石巻などの被災地を回っていたのだけれど、コロナ禍以降コンサートの模様が配信されるようになり、私は仙台には行かずに配信で視聴するようになった。残念ながら生配信ではなく、今年の配信は13日にスタートするので、それまでは心の中だけで応援。 図書館では、まだ多くの人が順番待ちをしている宮部みゆきさんの「ぼんぼん彩句」を恩田陸さんの「失われた地図」とともに返却し、予約している他の…
「『64 ロクヨン』の瀬々敬久監督がミステリー作家・薬丸岳の同名小説を実写映画化し、生田斗真と瑛太がダブル主演を務めた人間ドラマ。ジャーナリストの夢を諦めて町工場で働き始めた益田は、同じ時期に入社した鈴木と出会う。無口で影のある鈴木は周囲との交流を避けている様子だったが、同じ年の益田とは少しずつ打ち解けていく。しかしある出来事をきっかけに、益田は鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の犯人なのではないかと疑いを抱くようになり・・・。益田役を生田、鈴木役を瑛太が演じるほか、共演にも佐藤浩市、夏帆、山本美月、富田靖子ら実力派キャストがそろう」映画.COM 「神戸児童殺傷事件」の酒鬼薔薇聖斗がモデルと噂さ…
1月の読書メーター読んだ本の数:5読んだページ数:1539ナイス数:87罪の境界の感想事件を被害者側と加害者側からの視点を織り交ぜながら進むストーリー。まるで事実をルポしているような展開。思わずのめり込んだ。ラストで少し救われた。罪の境界この題名が素晴らしい。読了日:01月31日 著者:薬丸 岳デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 (文春文庫)の感想全く知らない世界を教えてくれるのも読書の醍醐味。手話にも3種類あるとか、聾者の子供でコーダの存在など。そしてミステリータッチで、ドキドキしながら読むことができた。個人的にも聾者の家に訪問することがあって、その家で、小学校の低学年の女の子が通訳してくれた…
面白くて読みやすい小説ってないかなー おすすめ小説を20作紹介します!
観ていてゾッとするようなドラマだったが、結局惹きつけられて最後まで見た。飽きないように色々工夫が凝らされていることがわかる。出演者も懸命に演じているので良かったが、あまりに事件が 込み合ってしまっていて、分かりずらい。時間も過去現在と入り組んでいて分かりづらくて困った。似たような女優が2人3人演じるのにはまいったーお前一体誰なんじゃ。 何度か戻って見直さねば理解しにくい物語になっている。何故なら子供時代、学生時代、結婚してからと別べつの演者が演技しているからだ。その時々の名前なども、こちらは聞き流しているので、忘れてしまい肝心な時に誰なのか名前さえわからないというトンマなことになってしまった。…
ランキング参加中まとめ ランキング参加中YouTube www.youtube.com この闇と光 (角川文庫) 作者:服部 まゆみ KADOKAWA Amazon 友罪 (集英社文庫) 作者:薬丸岳 集英社 Amazon みんな蛍を殺したかった 作者:木爾 チレン 二見書房 Amazon
40代50代男性におすすめの小説が知りたいな~ 評価が高い作品を中心に紹介します!
新年最初の酵素風呂。朝イチに繰り上げOKの連絡を頂いたので、早起きして8時過ぎには家を出る。自転車で向かう途中、ゴミ収集も今日が年明け初なのであちこちにゴミ袋がうず高く積まれていて、収集車はきっと何往復もしないと収集しきれないんじゃないかしらん。 これまでは毎年、お年賀はタオルだったのが今年は「ハンドクリーンジェル」。商品名が誤ってグリーンジェルとなっているのはご愛嬌? タオルは自宅で使うことなく、生協でたまにある「酪農家にタオルを贈ろう」キャンペーンに献上していたので、ジェルへの変更は大歓迎。 1月になってもまだ気温が高めのせいか、身体のどこにも冷えを感じることなく発汗良好。このまま厳寒にな…
年末年始の休業明けだから混むだろうなぁ、と思いつつ10時半からのリンパリフレッシュヨガに予約を入れてみた。年末に駐輪場が更地になってしまったので、徒歩でヨガスタジオへ。案の定、久しぶりに身体を動かしたい人たちで大賑わいで、お気に入りの場所とそこが埋まっている時に選ぶ別の場所のどちらにも前のレッスンから続けて参加する人のマットが敷かれていたので、久しぶりにドアに一番近い場所を確保。換気のためにインストラクターがドアを開けるたび、冷たい風が入ってきて心地いい。前半はリンパマッサージで、後半のポーズもごく軽度。それでもたっぷり汗をかき、動かずにいた身体をしっかりストレッチできて気持ちよかった。 帰り…
『検証シベリア抑留/白井久也』『シベリア抑留は「過去」なのか/栗原俊雄』『流されて円楽に流れつくか圓生に/六代目円楽』『刑事の約束/薬丸岳』『昭和の戦争/保阪康正対談集』『師匠!/立川談四楼』『紋切型社会/武田砂鉄』『世界3月号』『前衛3月号』の7冊の本と2冊の雑誌です。 2023年の最後のブログを書いておきます。2月に比べてちょっと多く、いずれもなかなか面白かったです。感想などを簡潔に書いていきますが、2回に分けます。後半は2024年に書きます。 『検証シベリア抑留/白井久也』『シベリア抑留は「過去」なのか/栗原俊雄』 映画『ラーゲリより愛をこめて』を見ておかしいなと感じて、映画評を書こうと…