不整脈とは?心臓電気生理の基礎 まず、正常な心臓は洞結節から規則正しい電気信号が発生し、心房、心室へと順に伝わることで効率的な収縮・弛緩を繰り返しています。しかし、この電気信号の生成や伝導に異常が生じると、心臓のリズムが乱れてしまうのが不整脈です。 不整脈の分類は様々ですが、頻度や発生部位によって以下のように大別されます。 頻脈性不整脈: 心拍数が異常に速くなる不整脈(例:心房細動、心室頻拍など) 徐脈性不整脈: 心拍数が異常に遅くなる不整脈(例:洞不全症候群、房室ブロックなど) 期外収縮: 正常なリズムの合間に起こる不規則な収縮(心房性期外収縮、心室性期外収縮) 抗不整脈薬は、これらの不整脈…