勁草書房版、講談社文庫版。 品切れ、もしくは絶版が何年か続くと、どこかの出版社から新版が出る。どこ社版で、もしくはなに文庫で読んだかで、読者の年齢または本書に出逢った年代が知れるという、名著中の名著。 中央公論社版(1959年刊)でお読みになられた先輩がた、勁草書房版(1966年刊)で読んだ我われ年代、そして講談社文庫時代、岩波現代文庫時代、これからの若者にはKindle 版電子書籍という手もある。 久野収・鶴見俊輔・藤田省三による鼎談の形式で、昭和後半(戦後)思想の重要な柱を複眼的に検討し合った。思想の科学研究会の方針に則って、公平かつ実証的な検討をが重ねられた。特定の政治立場からの視かたを…