ippatuという異能が、超絶画力で「西遊記」を再定義する 今週発売のヤングマガジンで、凄まじい熱量を放つ新連載が産声を上げた。前作『虎鶫(とらつぐみ)』で我々の度肝を抜いたippatu先生の最新作、**『猩猩姫(しょうじょうひめ)』**だ。 第1話を読み終えた率直な感想を言えば、これは**「世界基準の画力」という名の暴力**による、古典の新解釈という名の破壊活動である。 1. 「線の解像度」が語る、圧倒的な画面構成 ippatu氏の凄みは、単に「絵が上手い」という次元に留まらない。特筆すべきは、日本の漫画の枠を超えたアナログ的なハッチング(細線の重ね)による密度の暴力だ。 テクスチャの描き分…