時の流れでは癒されない心の傷:児童虐待の神経生物学的考察 前編Martin H. Teicher, M.D., Ph.D.(マーティン・H・タイシャー医学博士)の研究より 子供に暴力を振るうことは、発達中の脳に何らかのダメージを与える可能性があると容易に想像できるだろう。では、言葉の暴力など心理的虐待はどうだろうか。身体的虐待ではない為、後々の人生で影響が現れても理解されないことが多いのではないだろうか。 しかし、多くの科学者たちは、あらゆる種類の虐待に起因する半永久的な精神衰弱や、パニック発作、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神関連の疾患に驚くべき関連性を発見している。 幼少期の心…