新緑が美しい季節を迎えた。陽を浴びて輝く新緑の森を歩くのは楽しい。繁殖期を迎えて野鳥を見かける機会もグンと増えた。 気温が上昇すると虫の活動も盛んになる。沖縄にいたとき、ブヨに喰われてひどい目に遭った。それ以上に忌まわしいのはマダニに噛まれた体験だった。 足首に付着しているマダニを発見したとき、噛まれてからすでに3日経っていた。ピンセットでマダニを除去したのだが、ノコギリ状の口器は皮膚に食い込んで取れなかった。 痛みや痒みはほとんどなかった。マダニが恐いのは、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)などの感染症を媒介することだ。SFTSの潜伏期間が明けるのを不安な思いで過ごしたのを覚えている。 そ…