1923年〜1991年 東京・湯島生まれ。 早稲田大学文学部仏文科卒。同大学文学部副手を経て、フリーライター。文芸批評、映画・スポーツ評論、エッセイなどを書く。 スポーツの観かたを変えた人。こういう観点で、スポーツ小説を書いた人はいなかったのではないか? スポーツにおける男女差を描くのも得意とした。
・ 論理的原子論の哲学 <ちくま学芸文庫> ラッセル 著 ; 高村夏輝 訳 2007 筑摩書房 ¥1,500 ・ ギリシア悲劇 全4冊揃 アイスキュロス/ソポクレス/エウリピデス上下 <ちくま文庫> 高津 春繁【訳者代表】 2006 筑摩書房 ¥3,000 ・ 三島由紀夫文学論集 1 - 3 <講談社文芸文庫> 三島由紀夫 著 ; 虫明亜呂無 編 2006 講談社 ¥4,800 ・ ヴードゥーの神々 : ジャマイカ、ハイチ紀行 <ちくま学芸文庫> ハーストン著 ; 常田景子訳 2021 筑摩書房 ¥1,500 ・ 文法の原理 上中下 〈岩波文庫〉 イェスペルセン 安藤貞雄 訳 2006 岩波書…
昼ごはんは揚げたての海老フライ、嬉しい! 【 6.28 日録 】 家にこもって3日目。台風ごもりの一日かなと思っていたら、近畿地方の最接近は夕方から深夜みたいで3時過ぎまで雨はなかった。いつも通り、午前中にプールへ行き、ラジオ体操をして、本を読んだり、amazonプライムで映画を見たりして過ごす。 マサオ入院の件を伝えようと玉戸翁に電話する。翁はことし七十七になる。喜寿ということになる。電話の声は元気そうで声に力があった。まだまだ大丈夫そうだ。電話したのは今年の3月、いかなごを送った時だろうか。日記に電話したという記録が残っていないので不確かだが。話し相手に飢えてたのか、話が止まらない。聞いて…
講談社文芸文庫の『三島由紀夫文学論集』(全3巻/2006年)は「三島で一番いいのは文学論だ」とどこかで聞き、買ったものです。三島の代表作は読んでいますが、今手許にあるのはこの本だけです。編集はスポーツライターの虫明亜呂無(むしあけあろむ)で、それには驚きはしたものの、文庫向けに編集されたものだろうと、冒頭から読まず、気になった箇所に目を通す程度でした。虫明が15年も前に亡くなっていたことを知っていれば本の成り立ちが気になり、別な読み方をしたのでしょうが、今それを悔いてもしかたありません。『三島由紀夫文学論集』の原本は1970年3月に講談社から刊行されました。三島による「序文」は「このたび虫明亜…
土曜日の夕方に来る店ではなかったな。 日録に記し忘れたが、夕方プールへ行き、その足で海辺のカフェ COVE へ行く。 夏の青空も今日までという天気予報なので、そんな気分になったのだ。 午後6時過ぎ、風も出て涼しくなってきたのでテラス席にした。 目の前で団体客が集まってきた。 知ってたらテラス席にはしなかったのに…今さら移動しにくいわ。 岡本仁の「果てしない本の話」を一編だけ読む。 第27話「LAとオリンピック」、この本は一編ずつ読むことにしている。 全3ページのコラムに3冊の本が紹介してあり、すぐにでも読みたくなるからだ。 一編たった3ページなのに、旅を感じる本です。 この一編には虫明亜呂無「…
今日のサウナは昭島の富士見湯。 ここは東京の銭湯にしては珍しく、サウナの追加料金がかからない。 だから俺は480円で入浴して、480円のクラフトビールを飲んで、富士見湯を出た。 午前中は大学へ、そして昼メシも食わずにここにやってきたものだからあっさりと酔いが回って、中神駅への帰りはふらふらくらくら歩く楽しい道のりになった。 富士見湯のサウナが、水風呂がと理屈をこねるのはまた次回にしたい。 つべこべ論評するのは仕事と研究で腹一杯になっているので。 寺山「ハマテッソに乗っていつも遅れていく男、中神騎手が突然ブラジルへ行って亡命したでしょう」 虫明「傑作だね、あれは。おれはもう遅れてやってくるのはゴ…
皇紀弐阡八百六拾弐年四月二六日 七時起床。ヨガもどき。 酵素玄米。蜆味噌汁。藁納豆。茶殻。 《おんなキャビンクルー【魔婬】》執筆。 昨日、ようやく雪の消えた遊歩道を歩きながら、散歩がてらの買物へ。 其の途中で、ふと新たな物語が泛んでくる。既に大体の構想は出来上がっていたのだが、少し逸脱していくのも悪くない。いや、是非必要だろう。 ★ 新潮文庫本《真夏の死》に続いて、手にしたのは三島由紀夫全集の第二巻。巻頭が《盗賊》其れに就いての感想は既に書いた。 一昨日、二巻を読了。巻末に改題があり、三島自身の其々の作品に対する批評が載っている。矢張り、《盗賊》に就いては厳しい。 全集の月報を読むと、此の作品…