住み心地の好い町を期待する住民と、事業投資なさる開発業者さんとでは、価値判断が異なるだろう。中間での板挟み状態にあるのが、小売りやサービスの自営業者さんがただろうか。 駅建物の一階にて営業していた「なか卯」が、昨年十一月末に閉店した。立地条件抜群の場所ながら、周辺に競合店は多い。テナント代りは過去にいく度もあったから、住民の眼からは珍しくもない。営業終了の告知貼紙には、近隣チェーン店が案内されてあって、要町店が営業中とある。ひとつ措いた隣町だ。 商店街には「福しん」ラーメンがあった。今は接客営業をやめて、中華食品の自販機コーナーとなっている。営業していた時分には、商店街屈指の繁盛店だった。池袋…