工学の一分科。本来土木工学の領域だったが、複雑化する環境汚染に対処するために日本では昭和30年から40年代に学問領域として確立した。生物学、医学、生態学、化学、土木工学などの境界的な性質を持つ。場合によっては法学、経済学などにも近接した研究がなされる。東大工学部都市工学科の衛生コースや、京都大学工学部の衛生工学科などが有名。
ただし、東大の場合は、その名称がいやだったのか、最近は「環境科学コース」と名のっている。筆者の見解では、「衛生コース」の方が、「命に直結すると言う意味で」改名には反対の立場である。