中国古代史のおさらいの4回目です。 牧野の戦い前夜 太公望呂尚と文王、武王の親子との出会いが、殷の滅亡に与えた効果は、極めて大きかったと思われます。 呂尚の羌族と、文王、武王を中心とする周の人たちとの協力体制が整いました。 文王、武王の親子が、殷紂王の信頼を得る裏面で、周囲に集まる諸侯に推される形で殷を倒す準備を進めます。 文王自身は殷の王家から降嫁した女性を母としており、紂王からみれば血のつながりのある身内でした。それが紂王の文王に対する信頼の一つの理由だったかもしれません。 この間、羌族の呂尚が殷打倒の計略を実現するべく、一族を率いて密かに活動していたのでしょう。殷の周辺にいる遊牧民の部族…