兵庫県佐用町にある公共天文台。1990年にオープンした兵庫県立西はりま天文台公園の中心施設。一般観望用の望遠鏡があるのはもちろん、宿泊施設や食堂があるため、個人やグループが泊り掛けで星を見るのに最適な環境を提供している。天文学の研究者が多数天文台スタッフとして常勤しており、星空の話から専門的な天文学・宇宙物理学研究の最先端の話題にも対応できる希少な公共天文台。
2004年11月、国内の研究機関・公共天文台を含めた全ての天文台で最大となる口径2メートルの新望遠鏡「なゆた」が完成した。公開望遠鏡としては世界最大である。最新のCCD検出器を用いた研究に使用されると同時に、一般観望希望者が自分の目で星を見ることができる。世界中にある多くの中・大望遠鏡は研究者が使用する検出器を付けるのみで、人間の目で実際に望遠鏡を覗くことはない。目で覗くことができる望遠鏡としては西はりま天文台のなゆた遠鏡が世界最大級になる。
2004年4月、神戸商科大学・姫路工業大学・兵庫県立看護大学を統合して誕生した兵庫県立大学の宇宙天文系研究部門として改組。