京都市営地下鉄、最初の開業区間は烏丸線の京都-北大路間である。1981年のことだった。路線名は、京都の南北方向のメインストリート、烏丸通りの地下を通るから、烏丸線。京都市民の誰もが納得する普通のネーミングだ。 駅名は、南の起点の「京都」駅はJR(当時は国鉄)京都駅接続だから「京都」。その他の「北大路」までの各駅は、烏丸通りに直交する東西方向の大通りの通り名を採っている。 京都では、「烏丸北大路」、「烏丸丸太町」、「烏丸五条」などと交差する縦横の通り名を並べて交差点が呼ばれる。碁盤の目状の市街で、京都市民はこれにより市街地内での位置を把握する。烏丸通りを行く烏丸線だから「烏丸」は省略して、「北大…