こんばんは、紫栞です。 今回は京極夏彦さんの『西(にしの)巷説百物語』をご紹介。 第24回柴田錬三郎賞受賞作。 上方の狂言仕事 『西巷説百物語』は【巷説百物語シリーズ】の第五弾。 「続」、「後」、「前」ときて、次は何だ?と、思いきやまさかの「西」。「東西できたか~」と、発売当時に虚を突かれた気分になった思い出・・・そんなのは私だけだろうか(^_^;)。 【巷説百物語シリーズ】は、江戸時代を舞台に、御行の又市率いる一味が、公には出来ぬ厄介事の始末を金で請け負い、妖怪譚を利用した仕掛けで解決させていく妖怪小説のシリーズ。 前四作は本によってそれぞれ視点や構成は違うものの、いずれも又市の仕掛け仕事を…