(1960年9月2日 - ) 日本の言語学者、東京大学人文社会系研究科教授。山口県生まれ。1983年東京大学文学部英文科卒、1986年同大学院修士課程修了、1992年同大学教養学部助教授(英語)、96年総合文化研究科助教授、2006年人文社会系研究科言語学専修助教授、2007年准教授。2012年教授。
認知言語学が専門。NHK教育テレビの英語番組「リトル・チャロ」の問題作成をしている。
当ブログにおけるグロスの書き方について書く。そもそもグロスって何? という話から始めて,(ほぼ自分用の)グロスを書く際の方針と,最後にグロスに使う略号をまとめる。
テーマ《明解言語学辞典を読む》の個別記事,第1弾。今回は,「IPA(国際音声記号)」について。そもそもブログ上でIPAを表示させたいときに,どんなフォントを使うかという問題を適当にしてしまっていたので,この機会にしっかり考えてみる。
プロジェクト「語学書を読む」のテーマ《明解言語学辞典を読む》について。テーマ概要と,このテーマで書いた個別記事のリストを置いておく。
皆さんこんにちは。今日は私が最近読んだ本、「シャーロック・ホームズで学ぶ英文法」について書きたいと思います。 この本は、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズの英文を徹底的に解説したもので、稀代の翻訳者と認知言語学者が執筆しています。また、朗読音声はすべて無料でダウンロード可能です。この本は、シャーロック・ホームズの作品を原文のまま掲載しており、注意すべき文法上・解釈上のポイントを「問題」としてピックアップしています。和訳が先に紹介され、その後に原文が掲載されているという形式は、読者が文脈を理解した上で英文法を学ぶのに非常に有効です。また、問題形式で文法のポイントを学べるのも、理解を深めるのに…
テーマ《コピュラ文》について,これまで記事を書いてきた34言語で比べてみた。今回比べるポイントは,主に「コピュラ文の作り方」と「コピュラの種類」のふたつ。また,今後の課題として「Bに形容詞が入るか」「省略」という小テーマについても考えてみた。 ラテン文字以外の文字を使う場合は,適宜ラテン文字表記を併記する。詳しくは「ラテン文字化について」を参照。
英語のノートの余白に(7)からだいぶん間があいたが、もう一度O・ヘンリー「最後の一葉」を取り上げてみたい。 肺炎に罹ったのを機に生きる意欲を失ったジョンズィ。往診に来た医師はスウディを廊下に呼び出して、彼女の生きる可能性は十にひとつくらい、それも生きたいという気持があってのことだよ、と告げる。このとき医師の手には体温計があった。 “She has one chance inーlet us say, ten,”he said, as he shook down the mercury in his clinical thermometer. 英文のテキストは山本史郎、西村義樹、森田修『オー・ヘン…
言語学の標準的な教科書である『言語学第2版』には,現代的な観点からはいくつかの問題点が認められています。この記事では,初学者の困惑や誤解を防ぐために,第2〜4章の町田(2004)の問題点を重要度に応じて星の数を増やしたうえで列挙いたします.ただし,第2〜4章は特に問題点が多く存在するため,私個人だけの感想としては,初学者は読まない方が良いと感じたことをあらかじめ記させていただきます. この記事を公開するにあたって有益なご意見やご感想をくださった方々に感謝を申し上げますが,仮に誤った指摘や不適切な説明があればそれはすべて私個人に責があります.また,もしそういった点がありましたら,ぜひコメント欄や…
言語学の標準的な教科書である『言語学第2版』には,現代的な観点からはいくつかの問題点が認められています。この記事では,初学者の困惑や誤解を防ぐために,第1章の松村(2004)の問題点を重要度に応じて星の数を増やしたうえで列挙いたします。 この記事を公開するにあたって有益なご意見やご感想をくださった方々に感謝を申し上げますが,仮に誤った指摘や不適切な説明があればそれはすべて私個人に責があります。また,もしそういった点がありましたら,ぜひコメント欄やお問い合わせフォーム,Twitter の DM などでご教示いただけると幸いです。 ★★★ 脚注6 41ページ18行目〜42ページ2行目 参考文献 ★…
言語学の標準的な教科書である『言語学第2版』には,現代的な観点からはいくつかの問題点が認められています。この記事では,初学者の困惑や誤解を防ぐために,第5章の松村(2004)の問題点を重要度に応じて星の数を増やしたうえで列挙いたします。 この記事を公開するにあたって有益なご意見やご感想をくださった方々に感謝を申し上げますが,仮に誤った指摘や不適切な説明があればそれはすべて私個人に責があります。また,もしそういった点がありましたら,ぜひコメント欄やお問い合わせフォーム,Twitter の DM などでご教示いただけると幸いです。 ★★★ 154〜155ページ 標準的な定義 松村(2004: 15…