私は都立大学のオープンユニバーシティで、主にイタリア美術を中心に講座を持ってきました。留学先もイタリアだし、英語よりイタリア語の方が話すのは得意なので当然のことです。でも関連としてヨーロッパ各地の美術に親しんできたので、この数年はイタリアにこだわらずにやっています。去年はフランドルやオランダ美術を主役にして、大変喜んでいただきました。その反動もあってか、久しぶりにローマだけについて三ヶ月話しましたが、全然話し足りないし、つくづくイタリアの奥深さを再確認もしました。 フォンテンブロー派 なんでもそうだけれど理解するためには、様々な異なった対象と比較検討しなくてはなりません。狭い世界しか知らなけれ…