資本主義社会に生きる人間は日々、お金を稼ぐようにと、要求され続ける。ニートや引きこもりが差別される現実は、このサイトで何度も語ってきた。つまり「お金を稼ぎなさい」「売上を上げなさい」というイデオロギーが空間を支配している。会社や職場といったイデオロギー的空間、身体のイデオロギー的コード化から逃避するため、逆向き列車に乗ってどこかに行きたいと思ったり。花金(花の金曜日)に、資本主義のイデオロギーによってコード化された空間と身体を、脱コード化するため、居酒屋で酒を飲んだり、自然豊かなところへ旅行に出かけたくなったりするだろう。人はなぜ旅に行きたくなるのだろうか。その回答の一つとして「旅に出ると価値…