10年前の今日14時46分。倉庫で作業中の私は、気が付いたら本の山に埋まっていました。停電で真っ暗な中、同僚の手を掴みながら避難所に行くと、そこにはラジオが流れていて、東北で大きな地震があったことを知りました。 まず、仙台に住む妹家族の安否が心配でなりませんでしたが、こちらからの電話は全く繋がることはなく、あっちからの連絡を待つだけの時間は、本当に本当に歯がゆい気持ちでいっぱいでした。 あの日から今日でちょうど10年。当時8歳だった男の子は、数日の一時帰省でおばあちゃん家で貰ったたくさんの支援物資を大きなリュックに背負って、東北行きの高速バスのバス停まで、黙々とママの後を歩いていった姿を、私は…