まずいところを見られてしまったと思いながらも、洗濯でもして忘れようと思い、少し溜まっていたものを抱えて、階下の洗濯機へ向かう。薄暗い階段下の洗濯機は古い2槽式で、音も振動もすごい。選択が終わる15分ほどその場でうたた寝をして、さらに3分ほどの脱水を終えて、屋上へ向かうため、階段を上る。それにしても急な階段だなと思いながら、ゆっくりと上がる。半分くらい上がると上の廊下に人の気配がするので、背伸びをして覗いてみると、なんと今度は奥さんがあの部屋を覗いているようだ。また変なところに出くわしたな、そう思い、そそくさと屋上へ上がってしまおうとすり足で通り抜けようと思ったが、やはり気づいてしまい、こちらを…