東京都中野区の山手通り沿いの、寺社散策が続きます。中野氷川神社、白玉稲荷神社を巡りましたが、次は、両神社と関係が深い宝仙寺です。 宝仙寺は、中野氷川神社の旧別当寺であり、白玉稲荷神社から少し西側です。宝仙寺の境内には、寺号の由来となった宝珠を祀った白玉稲荷の祠があります。 宝仙寺の歴史は、『武州多摩郡中野明王山聖無動院宝仙寺縁起』によると、平安後期の寛治年間(1087~94)源義家によって創建されました。 このとき義家は、奥州・後三年の役を平定して凱旋帰京の途中にあり、陣中に護持していた「不動明王像」を安置するための一寺を建立したのです。 江戸初期の寛永13年(1636)には、三重塔が建立され…