今回は、脳の視床と視床下部の働きについてお送りします。 あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、視床は脳出血の好発部位です。 参考になれば幸いです。 <視床と視床下部の働き> 視床は、嗅覚系以外の感覚神経が大脳皮質の感覚中枢に到達する中継基地です。 全身の感覚、視覚、聴覚などの感覚入力知覚刺激情報を認識し、大脳皮質、大脳基底核に伝達しています。 視床下部は、内臓の働きや内分泌の働きを支配し、生命現象を司る自律神経系の中枢です。 感情や情動の活動と密接な関係があり、大脳皮質全域の調整の中枢でもあります。 <視床が障害されるとみられる症状> 視床は脳出血の好発部位の2位です。(1位は被殻という場所…