夜になると、台所の音だけが、少しはっきり聞こえることがあります。 母の夕飯を用意しながら、「今日は何にしよう」と考えて、いつもの流れで手を動かす。 そんな夜にふと、「やわらかいほうがいいのかな」と頭をよぎることがありました。 まだ噛めないわけじゃない。でも、少しだけ気になる。今日は、その“小さな違和感”の話です。 きっかけは、小さな違和感 大げさな出来事があったわけではありません。 いつものおかずを出したとき、母の箸が、少しだけ止まったように見えた。 飲み込めないわけでもなく、残したわけでもないのに、ほんの少し、動きがゆっくりだった。 「硬かった?」と聞くほどでもない。でも、見過ごせるほどでも…