上に行けば何とかなるだろう。 開き直ることができた。上へ、上へと登っていくと、 いつの間にか道らしきものに ぶつかった。 そして、しばらく道を行くと 甲武信ヶ岳山頂の標識を発見 うれしかった。助かった。 相変わらず前後に人はいない。 1時間弱で、頂上に着いた。 そこには、先客の男の人が2名いた。 きっと喜びが顔に出ていたのだろう。 君は学生さんと言われ、高校2年です。 と言うと驚いて、大学生がと思ったよ と言われた。 その人達は社会人らしい。 登りで迷った話をすると 帰りは一緒に降りようと言ってくれた。 これまたうれしかった。 予定より1時間早く着いたが、 昼食を簡単にすませて、 その2人と一…