(英) cognitive psychologyの訳語
情報処理過程としての観点から、人間の認知活動(記憶、学習、理解、思考 etc.)を研究する学問。 現在では、心理学において盛んに発展しつつある主要分野となった。
人間の知覚や精神活動全般について研究する心理学の一派。 戦後においては、コンピュータ工学や情報理論、近年では脳科学や進化論の影響により発展した。
認知バイアスは人の心の働きを示す。鈴木安昭は「先入観にとらわれて物事の一側面にだけ注意が向けられ、その他の側面についての思慮が足りない」としている。 過学習は機械学習における学習状態の一種で「学習時のデータに対してはよい精度を出すが、未知データに対しては同様の精度を出せない」ことである。 どちらも新しい事態や状況に対して、適切な判断が出来ないのではあるが、機械学習の方は意図せず誤るのに対して、認知バイアスは意図したとおりに誤る。つまり、そうあるべきだと信じている方向に判断が偏る。 興味深いのは製作者の認知バイアスが、機械学習システムに伝染することだ。それは訓練データの選択時に製作者の偏りが紛れ…
学校教育と心理学の間には深い因縁がある。 もしかしたら心理学が成立する以前から、 学校教育の各所に心理学は入り込んでいたのかもしれない。 精神分析学も行動主義心理学も、そして認知心理学も――、という話。(写真:フォトAC) 心理学の成果が学校教育のあちこちに生かされているというお話をしています。しかし少し手順を間違えたみたいですので、心理学そのものの復習を、少しだけしておきます。題して・・・ 【1分で終わる超速心理学入門】 扱う対象で心理学を分類すると児童心理学だの犯罪心理学だの、あるいは学習心理学・教育心理学・恋愛心理学・色彩心理学といくらでも出てきます。ところがこれを学問の潮流として分ける…
日本は梅の香りが感じられる穏やかな季節となってきました。 あなたが亡くなって26年目のこの日に、ご興味を示されていた感性について、少しだけわかってきたことがあるのでここに書きます。総説のようにまとまった内容でないことご了承ください。本当はあなたの愛した絵画と音楽で伝えたいのですが、私はこれに疎いので、例は私の愛するバレエで記載します。 1.良いと悪い 人間は単純なものを良いと感じ、複雑なものを悪いと感じます。ですから、Secondeで左右に伸ばした腕が、右手の指先から左手の指先まで一筆の大きな弧を描けば良いと感じるのです。一方で指先が四方を向いたり、肩ひじ手首の関節が一か所でも異なる角度となる…
心の中で・・・「起立、礼、着席」 みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。 それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~ ランキング参加中【公式】2023年開設ブログ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー さて、今回も認知シリーズですが・・・。 ”人間特有の認知がある”ということをお伝えしようと思います。 その認知とは何かと言いますと、タイトルにも書きました「メタ認知」です。 とても重要な概念なので、覚えておいてくださいね。 #3の不安の対処法でも書きましたが、メタ認知とは何かを解説します。 luntacop.hatenablog.com 「メタ認知」とは、「自分自身…
ドナルド・エリック・ブロードベント(1926年5月6日 – 1993年4月10日)は、英国出身の影響力のある実験心理学者でした。彼のキャリアと研究は、第二次世界大戦前のフレデリック・バートレット卿のアプローチと、1960年代後半に認知心理学として知られるようになったものの間のギャップを埋めました。 ブロードベントは、ケンブリッジ大学で心理学を学び、1947年に卒業しました。その後、空軍に入隊し、戦争終結までラジオ技術者として勤務しました。戦後、ケンブリッジ大学に戻り、1951年に博士号を取得しました。 ブロードベントの研究は、注意、記憶、認知処理の分野に焦点を当てていました。彼は、選択的注意の…
ブルーナーとは、アメリカ合衆国の心理学者、教育学者です。1915年10月1日にニューヨーク市で生まれ、2016年6月5日に同地で亡くなりました。 ブルーナーは、認知心理学と教育学の両分野で大きな影響を与えた人物です。 認知心理学において、ブルーナーは、知覚、学習、言語習得、ナラティブなどの幅広い研究を通じて、主体的な認知活動、社会や文化との相互交渉を重んじた発達・教育理論を展開しました。 教育学において、ブルーナーは、発見学習を提唱しました。発見学習とは、子どもが自ら問題を発見し、解決していく過程を通して学習する方法です。ブルーナーは、発見学習によって、子どもの主体的な学習意欲を高め、自立した…
対 象を何かしらの性質や類似性に基づいて分類する過程をカテゴリー化と呼び,そのカテゴリーの代表的な性質を中心とし,操作や思考の対象とすることを概念化と呼ぶ.例えば,見た目や味は全く異なっていても,”木に実を結ぶ” という特徴に基づいて,果物というカテゴリー化を行ったり,連続的な時間の流れに朝,昼,夜という区分を設け,それに基づいて生活したり考えたりする. このような操作を行うには言語的なラベリングが不可欠であるため,言語は思考にダイレクトに影響するように感じられる.母語が思考や認知を形成する,あるいは影響を与えるとする仮説はサピア=ウォーフ仮説と呼ばれ,これを巡って今までに様々な研究が行われて…
心理学におけるアンダーソンとは、認知心理学者のジョン・ロジャース・アンダーソン(John Robert Anderson)を指します。アンダーソンは、認知心理学の分野で、人間の認知システムのモデル化に大きな貢献をしました。彼は、人間の記憶、学習、推論、問題解決、意思決定などの認知プロセスを、情報処理理論に基づいてモデル化しました。アンダーソンのモデルは、認知心理学の研究に大きな影響を与えました。 アンダーソンは、1947年にアメリカで生まれました。彼は、1972年にスタンフォード大学で心理学の博士号を取得しました。その後、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校、カリフォルニア大学サ…
「類似性の法則」とは、認知心理学や心理学の分野で用いられる概念の一つです。この法則は、人々が似た特徴を持つ対象や要素をグループ化し、それらを同じカテゴリーとして認識する傾向があるという主張を指します。 類似性の法則は、情報処理の効率性を高めるために我々の認知システムが持つ特性の一つとして説明されます。類似した特徴や属性を持つ対象は、一緒にまとめられたり関連付けられたりすることで、膨大な情報を効率的に処理することができます。 この法則は、物体の形状や色、音の周波数、言語表現など、様々な刺激属性に適用されます。例えば、同じ形状の物体をまとめたり、似た色の物体を一つのグループとして捉えたりすることが…
スキーマ(Schema)は、認知心理学の用語であり、人々が情報を組織化し、処理し、理解するための認知的なフレームワークや構造を指します。スキーマは、過去の経験や知識、信念、期待に基づいて形成され、新しい情報を処理するためのフィルターとなります。 スキーマは以下の特徴を持ちます。 情報の組織化: スキーマは、関連する情報をグループ化し、関連性のある要素や特徴を抽出することによって情報を組織化します。これにより、情報の処理が効率化されます。 情報の記憶と回復: スキーマは、情報の記憶と再生(回復)に影響を与えます。スキーマに合致する情報はより容易に記憶され、思い出されやすくなります。 情報の欠落と…
皆さん、こんにちは。本ブログは行動経済学を実際のビジネスに適用していくことを主目的としています。 行動経済学の理論を中心に、認知心理学や社会心理学などの要素も交え、ビジネスの様々なシーンやプロセス、フレームワークに適用し、実践に役立てていきたいと思っています。 再生可能エネルギーの導入が加速している現代において、発電設備の整備が進む一方で、送電インフラが追いつかず、発電された電力が十分に活用されないという問題が深刻化しているという記事を目にしました。 www.nikkei.com 特に、送電網が未整備のために「電気が余る」という現象が起こり、結果として再生可能エネルギーの持つポテンシャルが最大…
皆さん、こんにちは。本ブログは行動経済学を実際のビジネスに適用していくことを主目的としています。 行動経済学の理論を中心に、認知心理学や社会心理学などの要素も交え、ビジネスの様々なシーンやプロセス、フレームワークに適用し、実践に役立てていきたいと思っています。 PIVOTに大阪大学大学院経済学研究科の安田洋祐教授が出演して、経済学はビジネスに役立つのか、という同ブログともテーマが近い内容で語られていたので、興味深く拝見しました。 pivotmedia.co.jp 動画の内容自体も面白かったのですが、その中で「パレート改善」という言葉が出てきました。ゲーム理論などの書籍や動画を見ていると、「パレ…
皆さん、こんにちは。 本ブログは行動経済学を実際のビジネスに適用していくことを主目的としています。 行動経済学の理論を中心に、認知心理学や社会心理学などの要素も交え、ビジネスの様々なシーンやプロセス、フレームワークに適用し、実践に役立てていきたいと思っています。 今回は9月3日の日本経済新聞の記事『勤務医の働き方改革、道半ば 規制後も超過労働24%』について、行動経済学との関係性に触れながら勤務医の働き方改革について探求していきたいと思います。 www.nikkei.com はじめに 働き方改革の進展により、医師の労働時間を適正化する取り組みが進んでいますが、その一方で、医療提供体制の維持が難…
仕事と勉強を両立したいのに、切り替えがうまくできない……。勉強中も、仕事のことやいろんな雑用のことを考えてしまって、集中できない……。 仕事、勉強、家庭や趣味など、たくさんのことを両立して生活している読者の方は多いと思います。すぐに頭を切り替えて別のことに取り組むのは至難の業。 そこで、上手に切り替えるための手段として「ブレインダンプ」をご紹介します。頭のモヤモヤを晴らすだけでなく、勉強の復習にも役立つ手法です。ぜひ取り入れてみてくださいね。 【ライタープロフィール】柴田香織大学では心理学を専攻。常に独学で新しいことの学習にチャレンジしており、現在はIllustratorや中国語を勉強中。効率…
仕事と勉強の両立に悩んでいませんか? その解決の鍵は、意外にも「メタ認知能力」にあるかもしれません。 メタ認知能力は、自分の思考や行動を客観的に観察し、コントロールする力。この能力を高めることで、感情のマネジメントからミスの防止、的確な判断力まで、様々なスキルが向上すると言われています。 しかも、学習効率も大幅アップ! つまり、メタ認知は仕事と勉強の両立を目指す人の強力な味方になるのです。 今回は、日常生活の中で簡単に実践できる、2つのメタ認知トレーニング法をご紹介します。これを習慣化すれば、あなたの人生に驚くべき変化が訪れるでしょう。 【ライタープロフィール】STUDY HACKER 編集部…
皆さん、こんにちは。本ブログは行動経済学を実際のビジネスに適用していくことを主目的としています。 行動経済学の理論を中心に、認知心理学や社会心理学などの要素も交え、ビジネスの様々なシーンやプロセス、フレームワークに適用し、実践に役立てていきたいと思っています。 9/4の日本経済新聞にこんな記事がありました。 www.nikkei.com 米投資ファンド2社が富士ソフトの争奪戦を繰り広げているという記事ですが、こちらは敵対的買収ではなく、友好的買収のようなので、富士ソフトにとって良い結果が得られればという感想だったのですが、気になったのは記事タイトルにもある「25年の崖」の方でした。 ソフトウェ…
皆さん、こんにちは。 本ブログは行動経済学を実際のビジネスに適用していくことを主目的としています。 行動経済学の理論を中心に、認知心理学や社会心理学などの要素も交え、ビジネスの様々なシーンやプロセス、フレームワークに適用し、実践に役立てていきたいと思っています。 8/30の日本経済新聞に『商店街が人を呼ぶ 「毎日の買い物」に代わる魅力とは』という記事が掲載されていました。 www.nikkei.com 「商店街」というと、「閑散とした」や「シャッター街」など負のイメージが先行してしまう傾向がありますが、そのイメージとは裏腹に「商売」以外の面や他との連携で復活の兆しを見せている商店街もあるようで…
皆さん、こんにちは。 本ブログは行動経済学を実際のビジネスに適用していくことを主目的としています。 行動経済学の理論を中心に、認知心理学や社会心理学などの要素も交え、ビジネスの様々なシーンやプロセス、フレームワークに適用し、実際のビジネスでどのように活用できるかを考察していきます。 本日は、コーチングと行動経済学の関係性について深掘りし、どうすればビジネスの現場でより効果的にコーチングが行えるようになるかということを探求していきたいと思います。 はじめに 現代のビジネス環境は急速に変化しており、社員一人ひとりが持つ潜在能力を最大限に引き出すことが、企業の競争力を維持する上でますます重要になって…
【眠れなくなるほど面白い 心理学の話】 分かりやすく図解されているので中高生の心理学入門書としても、大人の学び直しにも最高でした。 眠れなくなるほど面白い 図解 心理学の話 https://amzn.asia/d/cxYxFrm ●哲学から生まれ科学へと発展。基礎心理学、応用心理学に分かれる。 ●洗脳やマインドコントロールを研究する社会心理学、生まれてから亡くなるまでの心の変化を研究する発達心理学。人はどのように物事を受け入れるのかその仕組みを明らかにする認知心理学。 ●応用心理学としては、心のトラブルの症状改善に向けて治療に取り組む臨床心理学、どう教えればいいのか探究する教育心理学、凶悪犯罪…
皆さん、こんにちは。 本ブログは行動経済学を実際のビジネスに適用していくことを主目的としています。 行動経済学の理論を中心に、認知心理学や社会心理学などの要素も交え、ビジネスの様々なシーンやプロセス、フレームワークに適用し、実践に役立てていきたいと思っています。 8/31の日本経済新聞に『「飢え」満たせぬフードテック 投資6割減、味・コストが壁』という記事が掲載されていました。 www.nikkei.com フードテックは食糧危機を回避する人類の課題を解決する事業として近年注目が高まってきていますが、どうも投資熱は下がってきているようです。 今回はコラムとして、フードテックの現状と行動経済学的…
皆さん、こんにちは。 本ブログは行動経済学を実際のビジネスに適用していくことを主目的としています。 行動経済学の理論を中心に、認知心理学や社会心理学などの要素も交え、ビジネスの様々なシーンやプロセス、フレームワークに適用し、実践に役立てていきたいと思っています。 Newspicksで「鰻の成瀬」が短期間で急速に店舗を拡大し、日本のフランチャイズ市場で注目を集めているという記事を見かけました。 newspicks.com そこで、今回のコラムでは、「鰻の成瀬」の成功要因を行動経済学の視点から分析し、その成功の背後にある戦略を探ります。 はじめに フランチャイズビジネスは、多くの企業家や投資家にと…
皆さん、こんにちは。本ブログは行動経済学を実際のビジネスに適用していくことを主目的としています。 行動経済学の理論を中心に、認知心理学や社会心理学などの要素も交え、ビジネスの様々なシーンやプロセス、フレームワークに適用し、実践に役立てていきたいと思っています。 今回はコラムとして、Youtubeで紹介されていた『罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法』の解説動画をもとに、その背後にある行動経済学の理論を探っていきます。 youtu.be はじめに 現代の職場環境では、管理職への昇進がかつてのように「ステータスアップ」や「キャリアの成功」として捉えられなくなっています。多くの従業員が、昇…
シラバス 初日 イントロダクション:「視覚文化」の基礎概念 ヴィジュアル・リテラシー:絵は見るものか、読むものか? マンガのリテラシー:形喩・吹き出し・コマ 映画のリテラシー:物語映画の文法 絵画のリテラシー:イコノグラフィとアレゴリー(+コメント記述) 二日目 初日の振り返りと質問への回答 視覚的コミュニケーションのモデル:イメージの諸機能 コミュニケーションとしての展示:信仰から商業まで 博覧会と百貨店:近代都市の成立 コンビニ展示論:コントロールされる欲望(+コメント記述) 最終日 二日目の振り返りと質問への回答 広告の視覚文化:欲望と資本主義 視線と権力:イメージはどのように人を動かす…
皆さん、こんにちは。本ブログは行動経済学を実際のビジネスに適用していくことを主目的としています。 行動経済学の理論を中心に、認知心理学や社会心理学などの要素も交え、ビジネスの様々なシーンやプロセス、フレームワークに適用し、実践に役立てていきたいと思っています。 今回はコラムとして、日本経済新聞に掲載されていた、バーチャルオフィスの急速な普及というテーマに焦点を当て、その背後にある行動経済学の理論を探っていきます。 はじめに 8月25日の日本経済新聞の記事によれば、バーチャルオフィスの利用が日本で急速に広がっており、東京の一等地である銀座や渋谷などの有名エリアの住所を使って本店登記をする企業が増…
皆さん、こんにちは。 本ブログは行動経済学を実際のビジネスに適用していくことを主目的としています。 行動経済学の理論を中心に、認知心理学や社会心理学などの要素も交え、ビジネスの様々なシーンやプロセス、フレームワークに適用し、実際のビジネスでどのように活用できるかを考察していきます。 今回は、情報の非対称性(Asymmetric Information)と行動経済学の関係性について深掘りし、それがビジネスにどのような影響を与えるか、そしてどのように対処できるかを考察していきます。 情報の非対称性とは? まず、情報の非対称性とは、取引や意思決定に関わる二者間で、片方がもう一方よりも多くの情報を持っ…