臨床医にとって薬剤は、病気を治療する重要な武器の一つです。 患者さんの今の痛みを和らげ、苦痛となっている症状を低減させ、将来予想される疼痛に対して予防的に必要となる薬剤もあります。 臨床医は、基本的な薬の薬効、用量、使用法、副作用などの情報を薬品会社、その他から得るとともに、実際に患者さんに慎重に処方した結果、その薬効や問題点などを学習していき、次の処方につなげるという行動を日々繰り返しています。この面で日々の臨床経験の量が治療の質に大いに影響してくるものと考えられます。 「ポリファーマシー」 近年この医薬品使用において「ポリファーマシー」という問題がよく叫ばれるようになりました。この言葉は、…