米食品医薬品局(FDA)は6月7日、バイオジェンとエーザイが共同開発した抗アミロイドβ抗体「ADUHELM」(一般名・アデュカヌマブ)を迅速承認し、ニュースになりました。 アミロイドβ(Aβ)の脳への蓄積はアルツハイマー病(認知症の約7割)の根本的な原因の1つとされ(アミロイドβ仮説)、これに直接作用する薬剤の承認は世界初。アミロイドβ仮説が正しければ、今までの対処療法だった抗認知症薬とは違い、アルツハイマー病の病理に作用する最初の治療薬となります。 ただし、今回の承認は条件付きで、薬剤の臨床的ベネフィットを検証する新たな臨床試験の実施を要求おり、臨床的ベネフィットが確認できなかった場合、承認…