ジャネット・ウィンターソンの「灯台守の話」を読んだ。 灯台守の話 (白水Uブックス175) 作者:ジャネット ウィンターソン 白水社 Amazon 主な語り手の一人、主人公の少女シルバーは崖の上に斜めに突き刺さるようにして建つ家で母ひとり子ひとりで暮らしていた。ある日母が崖から落ち、10歳にして孤児となったシルバーは灯台守の盲目の老人ピューにひきとられ、灯台守見習いとして光を守るための物語を聞き・語る日々を送る。人生で錨をおろせる揺るぎないものを掴みかけたのもつかの間、灯台が無人化されることになりシルバーは15歳で再び独りきりで人生の荒波に漕ぎ出していく。灯台の夜にピューから語られた100年前…