テレビでは連日ウクライナの戦いの様子が放送されている。 普段テレビのスイッチを入れない私なのに、 このところ朝に晩に釘付けになっている。 ロシア軍の侵攻が赤い色で塗られ、 じわじわと首都キエフに向かっている地図を見て息を呑む。 予想では2,3日で首都は陥落すると言われていたが、 思いのほかの抵抗でまだ首都は落ちていない。 この間、ロシア軍は無慈悲にも民間の家々を砲撃し、 多くの犠牲者が出ている。 軍隊とは人を殺すことに抵抗を感じない人格を作り上げる組織である。 だから、壊滅するために侵攻しているのだ。 それに対し、市民は家族を守るために立ち上がっている。 女、子供、老人たちは、 旅行用のスーツ…