(承前) 諏訪敦は1967年、北海道生まれの画家。現代日本を代表する写実画家の一人であることは、このブログの読者ならご存じの方も多いでしょう。その技倆は「写真そっくり」などというレベルはとっくに超えており、存在の根源と死にいたるまでを見通すかのような、空恐ろしいほどの迫真の絵画を制作しています。 ふつうの府県なら、地元が生んだ有名美術家として回顧展の一度や二度は開くとような気がするのですが、北海道ではこれまで、道立近代美術館と函館美術館で各1度、グループ展で作品を見る機会があっただけ。現役作家に冷たいことで有名な道立館で鑑賞できないのであれば、こちらから見に出かけるしかありません。 この稀有な…