ふしぎ古書店1 福の神はじめました 児童書はあなどれないなと思う瞬間がある。こういう本と出会ってしまったときだ。 主人公、東堂ひびきがひょんなことから辿り着いた「ふしぎな古書店 福神堂」のレイジさんと天使の姿をしたチィちゃんと出会うところから物語ははじまる。 ひびきが抱えている気持ちは、きっと本書を読む子たちが理解してくれるであろう悩みだと推察する。児童文庫でありながら、大人社会でも起こりうる事柄があるので私が読んでいても胸が苦しくなったり当事者の気持ちになったような錯覚におちいってしまった。本が好きな主人公なので、本の話が何冊か出てくる。その内容が簡単にラストの特別ページに記載されているので…