潤一郎ラビリンス〈11〉銀幕の彼方 (中公文庫) 作者:谷崎 潤一郎 中央公論新社 Amazon 『潤一郎ラビリンス〈11〉銀幕の彼方』 谷崎 潤一郎著 千葉 俊二 編集を読む。 『変格ミステリ傑作選【戦前篇】』竹本健治選で谷崎の『青塚氏の話』がおすすめの作品として取りあげられていた。それが収められているこの本を読んだ。 谷崎が一時期、映画製作にかかわっていたことは知らなかった。衣笠貞之助の『狂った一頁』の脚本家の一人に川端康成がいたことは知っていたが。 映画についてのエッセイを読むと当初は映画にかなり熱を入れていたことがわかる。『『カリガリ博士』を見る』は、いま読んでも優れた論評だと思う。し…