千葉県習志野市にある約40ヘクタールの泥質の干潟
付近の京葉工業地域の埋め立て時にここだけが埋め残され、その後、野鳥や自然保護の運動により残された。この活動では干潟のゴミ拾いの活動を続けた森田三郎氏の活躍が有名である。
周囲は完全に埋め立てられ住宅や東関東自動車道に囲まれる中、2本の水路のみで海とつながった。特異な景観になっている。
年間70種以上の野鳥がおとずれ、特に5千羽をこえるシギチドリ類が利用することから渡り鳥にとって国際的に重要な湿地として、国設鳥獣保護区特別保護地区に指定され、1993年にはラムサール条約登録湿地にも指定される。また、東京湾に残された数少ない砂泥質の干潟には、すでに三番瀬やほかの地域では絶滅したウミニナ類やトビハゼなどが生息する。
1994年に谷津干潟自然観察センターがオープンし国内有数の環境教育施設・バードウォッチングスポットとなり、多数のボランティアグループも抱えている。一方で、近年、底質の砂質化とアオサの繁茂が急速に進み問題となっている。
近くには有名な谷津バラ園があるが、読売巨人軍発祥の碑があることは意外に知られていない。
アクセス:京成谷津駅徒歩30分 JR南船橋駅徒歩20分 駐車場無料 国道357号より
保護策:国設鳥獣保護区特別保護地区 ラムサール条約登録湿地 シギチドリネットワーク
谷津干潟の日:6月10日