小説家。1968年生まれ。東京都出身。早稲田大学卒。 1993年第4回鮎川哲也賞の最終候補作「慟哭」でデビュー。本格ミステリーとしてのトリックを作品の中心にすえながら、さまざまな分野や手法に挑んだ意欲的な作品を、次々と発表している。-新潮文庫著者紹介より- 夫人は作家の加納朋子。
「乱反射」で第63回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞。 「後悔と真実の色」で第23回山本周五郎賞受賞。 2012年、「新月譚」が第147回直木三十五賞候補になっている。
慟哭 (創元推理文庫)
乱反射 (朝日文庫)
新月譚
この暑さ一体どうしちゃったんでしょうね。 外出すると太陽が痛いです。 コロナどころではなく、外出がちょっと辛いです。 こういう時はなるべくおとなしく読書に励みます。 今読んでいるのがこちら (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)}; c.getElementById(a)|…
貫井徳郎『迷宮遡行』を読みました。 妻の絢子が突然失踪し、それを無職の迫水さんが探す話です。知り合いに話を聞いて、次に行くといくなかで、いろいろな事に巻き込まれます。 すごく良かったということはなく、まあまあでした。迫水さんの腑抜け感、たまに見せる威勢のいい言動、そのキャラは良かったです。なんとも馬鹿正直というのか…。
通勤で読むKindle読書。本棚のない生活でもけっこう読書はできます。過去に買った本はほぼ処分しているので、紙の本を読み返すことはできなくなりました。 過去に読んだ「慟哭」も今は手元にありません。著者である貫井徳郎さんの代表作ですよね。長編作品はやはり読むのに時間がかかるため、再度読み直すか?と言われるとなかなか読み直さないのですが、忘れている部分を見返してみようかな?と思ったときに手元にないと、、そのまま記憶からどんどん消えていきますね。読んだのは8年前ですね。 更に前に短編と言うにはちょっと長めの作品が4つはいった「光と影の誘惑」というのも読んでいたんですね。内容はこちらもうろ覚え状態(ほ…
第一回目の投稿は、最近読んだ本からどれを投稿しようかと悩みましたが、読み終わったばかりのこちらを。 貫井徳郎さんの『愚行禄』 (写真はいつも自宅で撮る事が多いのですが、今回はたまたま見つけたオシャレカフェで) 目次 あらすじ 簡潔な感想、考察 最後に あらすじ ある酷い事件の被害者(夫婦)を知る人たちへのインタビュー集、度々登場する謎の人物の証言集です。 手に取ったきっかけは、数年前に知人に紹介してもらった貫井徳郎さんの『慟哭』を思い出し、それが衝撃的で面白い作品だったので、著者の他作品も読んでみようと思ったからです。帯にある杏さんのコメントも読みたくなる気持ちを加速させてくれました! ちなみ…
乱反射 (朝日文庫)作者:貫井徳郎朝日新聞出版Amazon 内容(「BOOK」データベースより) 地方都市に住む幼児が、ある事故に巻き込まれる。原因の真相を追う新聞記者の父親が突き止めたのは、誰にでも心当たりのある、小さな罪の連鎖だった。決して法では裁けない「殺人」に、残された家族は沈黙するしかないのか? 父親の入院をきっかけに嫁姑問題に悩む新聞記者・加山聡が主人公で、さらに直接関係ないけれど大勢の人物が登場します。 我が子でさえ直接触れられないほど極度の潔癖症で手袋が欠かせない植木職人。 周囲(特に娘)からの評価を上げたという理由で反対運動に参加する有閑マダム。 下っ端ゆえになにかと押し付け…
ニッポン放送あなたとハッピー!2021年9月9日放送分 新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ! 毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか? 早速見て行きましょう。 邯鄲の島遥かなり上:貫井徳郎 邯鄲の島遥かなり【上巻】 作者:貫井 徳郎 新潮社 Amazon ■著者略歴 1968年東京都生まれ。早稲田大学卒。1993年、鮎川哲也賞最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年、『乱反射』で日本推理作家協会賞、『後悔と真実の色』で山本周五郎賞受賞。『愚行録』、『灰色の虹』、『…
みなさんこんにちは♪ 20代男子の洗練・健康・趣味ラボの所長のハマグリです! さて、今回は僕の趣味の一つである小説をおすすめしていきます♪そのタイトルは【乱反射】です!! 最初にお伝えしておくの、本作は非常に後味の悪い小説です.👀著者の作品の性質上、こういったものが多いのですが。本作はその最たる例です笑 が、社会にメスを切り込んだ名作でもあります✨ あらすじ:車で旅行していた一家の上に、街路樹が倒れ、幼い命が奪われます。 新聞記者である父親が、「なぜ息子が死ななければならなかったのか?」事故の原因を調べだすと、そこには法で裁けない「罪の連鎖」が潜んでいました! 法で裁けないこと 本作は一言で述…
★★★☆☆ あらすじ 妹が児童虐待で逮捕された雑誌記者の男は、一年前に起きた一家惨殺事件の再取材を始める。 感想 冒頭のシーンの主人公からしてそうだが、登場する人物たちのナチュラルな悪意が映画のあちこちに散りばめられている。嫌な気分になるのは確かだがよく見る光景でもあり、あるあるネタ的な意味でそれが面白くもある。 未解決事件を取材する主人公が、関係者に話を聞いて回る中で次第に事件の真相が明らかになっていくサスペンス。事件前後の関係者の足取りを追うのではなく、過去に関わりのあった人たちで被害者に恨みを持っていそうな人物を探すうちに犯人が浮かび上がってくるという方式なので、事件のあらましを明らかに…
みなさんこんにちは♪ 20代男子の洗練・健康・趣味ラボの所長のハマグリです! さて、今回は僕の趣味の一つである小説をおすすめしていきます♪そのタイトルは【慟哭】です!! あらすじ:連続少女誘拐殺人事件が起き、捜査本部の理事官となった佐伯は、犯人の描かりを追いますが、一向に網にかからない犯人に、徐々に 一方、娘を失った松本は、娘を生き返らせる方法を探し、新興宗教を渡り歩きます。 この二人の視点で物語が進みますが、一体どこで交差するのかが見どころです♪ 叙述トリック 本作の最大の見どころは、叙述トリックにあります!叙述トリックとは、一言で述べると、文章によるミスリードのことを指します。 読者は、続…
心にずっしり来ました。 誰の心にもあるであろう、少しの背徳。 それらが重なり合った時 どのような結末になるのか。。。 かなりの長編です。 Amazonnに飛びます 本の帯 (表) 深くて、重くて、悲しい だが圧倒的に面白い! あなたはこの衝撃のラストを受け止められるか!! 第63回日本推理作家協会賞受賞作 (裏) 2歳の男の子の不幸な事故死、 しかしそれは異常な殺人であった! 悪夢のカウントダウンが 今、始まる!! 裏表紙 地方都市に住む幼児が、ある事故に巻き込まれる。原因の真相を追う新聞記者の父親が突き止めたのは、誰にでも心当たりのある、小さな罪の連鎖だった。 決して法では裁けない「殺人」に…
毎週日曜日は、この一週間に書評に取り上げられた本を紹介しています。(書評の内容については各誌をご覧ください。) 今週の書評本 ◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲載回数(2回以上のもの) ◆週刊朝日「週刊図書館」: 8/12 号 6 冊奇跡集 小野寺史宜 集英社 1,760 ②やわ肌くらべ 奥山景布子 中央公論新社 1,870帰りたい カミーラ・シャムジー 白水社 3,190NHKスペシャル取材班、「デジタルハンター」になる NHKミャンマープロジェクト 講談社現代新書 1,034 ③ルポ 誰が国語力を殺すのか 石井光太 文藝春秋 1,760おいしいご…
こちらは、これまで私が読んできた本の一覧です。このブログで記事を書いた本に関しては、タイトルを押すとその記事に飛べる仕様にしようと考えています(まだ書いていないのであくまで予定です)。 あ行 “あ” 相沢沙呼 芥川龍之介 阿川大樹 あさのあつこ 阿部暁子 天沢夏月 綾辻行人 有沢ゆう希 アンディ・ウィアー “い” 飯間浩明 伊坂幸太郎 一条岬 稲泉連 いぬじゅん 今西乃子 岩井俊二 岩木一麻 “う” 宇山佳佑 “え” ミヒャエル・エンデ “お” 大石静、高橋和昭 大泉洋 大社充 大根仁 岡田惠和、国井桂 沖田円 乙武洋匡 小貫信昭 織守きょうや か行 “か” レイチェル・カーソン 上白石萌音 …
週末の体調不調で、三男は火曜まで学童をお休みすることにしました。今日の朝は熱がなく、元気そうではあったものの、完璧に復活というわけではなさそう。体力が戻ってなさそうですね。そんな中、外は猛暑。ゴミ捨てにちょっと家を出ただけで、外の熱気に汗がじんわり。もし学童に行っていたら、行き帰りの移動だけでまた体調悪くしちゃったかもしれないので、まあお休みは妥当な判断でした。 紙の梟 紙の梟 ハーシュソサエティ (文春e-book)作者:貫井 徳郎文藝春秋Amazon昨日買った貫井徳郎さんの新刊。人をひとり殺したら死刑という世界観の日本を描くディストピアミステリーでした。人をひとり殺したら死刑、というのは、…
昨夜、カロナールを飲まずに寝た三男でしたが、熱が続いていました。年長くらいになってからは、熱が出ても一晩寝たら割とさくっと治っていたんですが、今回の風邪?はしぶとそうです。妻は早朝からワクチン接種の業務で仕事へ。長男は剣道の段位認定試験にでかけていきました。家で次男と三男と私でお留守番。といっても三男は元気がないので、基本寝かせていて、私は家事をしつつ、だらだらとゲームしてました。モンハンとゼノブレイド3。モンハンは5〜15分くらいでオンラインでみんなでモンスターをさくっと狩りにいけるし、難しいストーリーもないのでスポーツみたいですね。やってて思いましたが、レースゲームのグランツーリスモも構造…
望月諒子 ☆☆☆★ 新潮社単行本のオビのアオリに騙されたなぁ(´Д`) 社会の底辺に生きる人間の暗部と、そこから生じた犯罪、それを追うライターを描いた作品。サスペンスというのが妥当なところで、少なくとも「どんでん返し系ミステリー」ではないだろう。 貫井徳郎と宮部みゆき、それに深木章子を合わせたような感じ。 プロローグから、育児放棄が生まれる現実の描写に陰々滅々とさせられる。こういうのは、ノンフィクションなら他人事的に読めるのだが、小説だとどうしても感情移入してしまって、キツい。 その後は、売春婦連続殺人事件と、とある食品工場への恐喝事件が描かれる。その関係性が徐々に浮かび上がって来るのだ…
豪華なラインナップのミステリアンソロジー 2001年刊行。講談社文庫創刊30周年を記念して企画された、書き下ろしアンソロジー作品である。書き手は有栖川有栖、恩田陸、加納朋子、貫井徳郎、法月綸太郎と、記念企画だけに豪華な顔ぶれだ。 タイトルからも想像できると思うけど、本企画はアガサ・クリスティの『ABC殺人事件』をお題とした競作短編集となっている。 ABC殺人事件 (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,堀内 静子 早川書房 Amazon おススメ度、こんな方におススメ! おすすめ度:★★★(最大★5つ) 有栖川有栖、恩田陸、加納朋子、貫井徳郎、法月綸太郎。それぞれの作家のファンの方。…
貫井徳郎の最新作。数日で一気に読みました。 人を1人殺すと死刑になる日本、という前提でのシミュレーション。違うのはその一点だが、それと今の日本の匿名性と絡めて、なかなか興味深い話になっている。死刑問題もこの匿名性の問題も、私自身気にしているところなので、著者の伝えたいと思われる部分と共感することは多かった。 実際の日本人は、報復を是とするほど愚かではないと信じたいが、世の中の傾向から少数派が多数派を駆逐するような動きから、ありうるかもしれないという恐ろしさは強く感じた。 学生の頃、死刑廃止論を読んだことを思い出しながら読みました。自分としては冤罪による死刑のリスクと被害者感情がポイントになると…
毎週日曜日は、この一週間に書評に取り上げられた本を紹介しています。(書評の内容については各誌をご覧ください。) 今週の書評本 ◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲載回数(2回以上のもの) ◆週刊朝日「週刊図書館」: 7/29 号 6 冊やりなおし世界文学 津村記久子 新潮社 1,980 ③贋物霊媒師 櫛備十三のうろんな除霊譚 阿泉来堂 PHP文芸文庫 968デマの影響力 なぜデマは真実よりも速く、広く、力強く伝わるのか? シナン・アラル ダイヤモンド社 2,420 ②ミュージカルの歴史 なぜ突然歌いだすのか 宮本直美 中公新書 924育児まんが日記 せ…
7月2日に図書館に行って10冊本を借りた。 2週間後の16日に返却しなきゃいけかったけれど 読み終わりそうになかったのでスマホで延長を申し込んだ。 とりあえず8冊読み終わり、あとの2冊は読む気が無くなってしまったので 返却することにする。 読んだ8冊を簡単に記録しておこう。これから本を読むことが増えそうな気がする。何年かに一度、読書が楽しいと思える瞬間がある。けどその感動は冷めやすく数か月後には全く読書をしなくなる。当時は大学に通っていて、試験が近かったりすると暇な時間に読書するより、勉強の疲れを癒そうとスマホをいじっていたりしていた。読書は試験勉強に近い感覚があり、休憩の時に読書をすると永遠…
地方都市に住む幼児が,ある事故に巻き込まれる.原因の真相を追う新聞記者の父親が突き止めたのは,誰にでも心当たりのある,小さな罪の連鎖だった.決して法では裁けない「殺人」に,残された家族は沈黙するしかないのか?第63回日本推理作家協会賞受賞作――. 紫式部の曽祖父は,子を思う心の闇こそが人の理性を惑わす悲しみを詠んだ.《後撰和歌集 雑一》「人の親の心はやみにあらねども子を思ふ道に惑ひぬるかな」(藤原兼輔).モラルハザードというより,ジョン・スチュアート・ミル(John Stuart Mill)に代表されるリバタリアニズムの表裏を容赦なく指弾する小説.他者から見て彼我の行為が愚昧であるように見えた…
宿命と真実の炎 (幻冬舎文庫) 作者:貫井徳郎 幻冬舎 Amazon 珍しく衝動DLしてしまったミステリー。作者貫井徳郎氏の評判が各種SNSで高いこともあり、一度は読んでみたいと思っていた作家の作品だ。この作品は山本周五郎賞を受賞した『後悔と真実の色』の続編だそうで、その物語の中で、スキャンダルを起こして警察を退職することを余儀なくされた西條輝司という二枚目も謎解きの重要な部分を担う人物として登場するので、貫井氏のファンにとっては思わずニンマリとしてしてしまう筋立てだろう。 さて、物語は一件の巧妙に事故死に見せかけた殺人事件から始まる。のっけから犯人がわかってしまう筋立てといえば、『刑事コロン…
加納朋子作品。初めて読む作家。福岡県出身・1966年生まれ。白血病を患う。夫は推理作家貫井徳郎氏という。推理小説的要素もありながら優しい作品だと思う。 『てるてるあした』 外車が好きな父・美人で子供を構わない妻の両親に生まれた照代。優秀な高校に合格したにもかかわらず入学金を払えず両親は破産して車で夜逃げ。照代も遠い親戚といわれた佐々良という町の久代さんというおばあさんの元へひとり夜逃げ。母子を繋ぐためにとプリベート携帯が渡されただけ。行くと久代ばあさんは元教師、親戚でもなさそうだがとにかく家に置いてくれた。近所のおばあさんたちやダイヤ君やあかねちゃんやりゅう君のお母さんたちは優しく接してくれた…
貫井徳郎さんの「天使の屍」を読みました。 天使の屍 (角川文庫) 作者:貫井 徳郎 KADOKAWA Amazon 中学2年生の息子「優馬」が、ある日突然、何の前触れもなく自殺してしまう。原因に心当たりがない父親の「青木」は、悲しみに暮れながらも、理由を知るため動き始める。 初っ端から優馬が自殺してしまうのが衝撃。少しいつもと様子が違うだけだったのに、まさか自殺してしまうなんて。ムニエルどうするのよ。親としては、考えたくもないできごと。本当の理由を知りたいという動機がなかったら、青木もずっと動けなくなったんじゃないだろうか。 自殺は優馬だけで終わらず、続いてしまう。同じくらいの子がいるので、読…