久しぶりに駅前の商店に買い物 に出かけた小雨交じりの日の 出来ごとだった。用事が終わり、帰ろうかろうかと 思うものに、足は、無意識に 遊歩道に行こうと向かっていた。「気が変わった」と言うことだろう。私がよく訪れる遊歩道の南端から 2kmほど手前の位置に当たる。空一面がうす灰色のキャンパス状 になっている。ポツリポツリの雨が、自転車の こぐ足首に柔らかな雨粒打つ。空はあいにくポツリと小雨まじり。 散策するには適さない小雨。 久しぶりの歩道橋、天気が良ければ な~。 溜息をつきながらも、すでにこの時は、 家に帰る気持ちは消え失せていた。駅の近くから自転車を操りながら、南に 向いて走る。ほんの一分で…