先日次のような記事が日経に掲載され少し話題を呼んだ。 www.nikkei.com 東証に上場する貴金属ETFである「純金上場信託」(1540)と「純銀上場信託」(1542)の市場価格が基準となる金・銀の価格から大きく乖離し、鞘が長らく放置されていたという内容だ。このような不健全な値動きが形成された背景には次の二つの原因があると思う。 一つにはETFの設定会社が金の現物を入手してETFに結び付ける、という作業は結構大変なものらしく、急に買い上がられると裏付けとなる資産価格に戻すまでにある程度のタイムラグが生じてしまうこと。もう一つには、東証に上場する全てのETFにマーケットメイカーが付いている…