1952年生まれの私は、団塊の世代(1947~49生まれ)から数年遅れて生きてきたことになるから、日本のさまざまな産業が団塊の世代相手に商機を見つけてきた時代をほぼ同時代に体験していることになる。幼児時代は当然知らないが、テレビも出版界も教育界も、爆発的に人口が多い団塊の世代と、日本経済の急成長とが相互に関連して、「新しい時代」が生まれていった。 出版界では、受験雑誌や「少年少女世界の名作」だの、さまざまな動きがあったが、ここではマンガ雑誌だけ取り上げることにする。 私たちの世代は、月刊少年マンガ雑誌の最期につきあい、週刊少年マンガ雑誌を黎明期から体験し、週刊青年マンガ雑誌の興隆の時代も知って…