「ハイブリッド型の店を扱った作品」の第二弾は、朝倉かすみ『タイム屋文庫』(潮文庫、2019年)。31歳の市居柊子が15年間に集めたタイムトラベルにちなんだ本・CD・DVDは五百点ほど。それらをベースにした貸本屋を開設します。ただ、収入源はアルバイト。なぜならば、目的は、高校時代に出会った初恋の人・吉成和久くんと再び出会うこと。すなわち「たった一人の客を待つ店」だったからなのです。タイムトラベルにちなんだ名作の紹介も、関心のある方には、結構うれしいものになっていることでしょう。 [おもしろさ] 明確なコンセプト+くつろげる空間 海が見えるロケーション。「タイムトラベルの文庫屋 時間旅行の本、貸し…