今年は戌年ですが、イヌと同様に人の暮らしに太古より関わり深い家畜がウマです。ホツマでは馬に関する記述に一アヤ丸ごと割き、乗馬法が「君臣」にとって重要な技術であったことを物語っています。 家畜の宿命ゆえに、馬には不断の品種改良圧力がかかり、特に軍事目的において強制的な措置もあり、血種は著しく改変されてしまいました。薩摩馬の薩摩藩はすでに戦国期にペルシャから軍用馬を輸入していましたし、南部馬の奥州でもロシアやモンゴルから数百頭の馬を買い入れたと記録されています。 現在の官製古代史では「日本の馬は古墳時代に朝鮮半島から帰化人と共に渡ってきた」と一般的に説明されていますが、縄文時代から在来種の日本馬が…