2021年末現在、日本の家計金融資産約2,000兆円のうち、現預金は50%強。これに対し株式、投資信託の割合は約19%。米国の約55%、英国の約42%(2021年末)と比べてかなり低いものとなっている。政府は、将来にわたって個人の金融資産を増やしていくために、預貯金から投資へと個人の資産をシフトさせ、投資から得られる所得、資産所得(財産所得)を増加させる「資産所得倍増計画」を掲げた。こうした考えのもと「貯蓄から投資へ」というスローガンが生まれた。 この「投資」という言葉、日本人にとっては抵抗感を感じる行為なのか、日常の会話の中で投資が話題の中心になることは少ないように思う。投資をしている場合も…