新興国からの資金流出が加速している背景には、米国経済の強さや中国経済の減速が影響しています。 具体的には、2015年8月以来9年3ヶ月ぶりの規模で、新興国株式ファンドから74億ドル(約1兆1,000億円)が流出したことが報告されています。 また、債券ファンドにも資金流出が続き、特に中国株やインド株からの流出が顕著です。 米国経済は予想を上回る好調な小売売上高や雇用統計を受け、米金利は上昇基調に転換しています。 これに伴い、ドル高が進行し、新興国通貨の価値を押し下げています。 これが新興国通貨安やドル建て債務の膨張を引き起こし、新興国への投資を抑制しています。 さらに、米次期大統領としてトランプ…